都響&ジェームズ・ジャッド、RVW5…シーズン開幕
東京都交響楽団 第750回定期演奏会(サントリーホール)
エルガー/弦楽セレナード
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
Pf:ヴァディム・ホロデンコ
R.ヴォーン=ウィリアムズ/交響曲第5番
指揮:ジェームズ・ジャッド
(コンサートマスター:矢部達哉)
先週末に年度が締まったばかりのところ、2013/14シーズンが早くも開幕。
新しい人が入ったり(東響からフルートの方が移籍してきたり、オペラシティの国塩さんがプロデューサーに就任したり)、現団員でも席次が入れ替わったり(ヴィオラの中山さんが首席を降りましたね)、年度初めはなにげなく色々。
指揮は英国人ジェームズ・ジャッド。
今月2回の客演は、2010年のエルガー交響曲集に続く、英国音楽特集。
エルガーの弦楽セレナードに、RVWの5番。
どちらもことのほか、心に沁み入る音楽だ。
演奏もまた、最高度の練度とエレガンスと音楽的良心を湛えたものだった。
RVWの5番は、ドイツ軍によるロンドン空襲の真っ只中の1943年6月に初演されたという。
当時の人々は、そんな時代に、このような祈りと平安に満ちた音楽を聴いて、どれほど癒され、どれほど慰められたことだろうか。
「皇帝」を弾いたのは、2010年の仙台国際音楽コンクールで優勝した若い(1986年生)ロシア人。
ストレスの全くない伸びやかで綺麗な音の持ち主だ。
決して大きな音ではないが、とてもよく届いてくる。
アンコールに、バッハのプレリュード?か何かを自分で左手だけ用に編曲した小品を弾いて、これがまたいたく印象的だった。
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