カラヤン
本日4月5日は、指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908-1989)の、105回めの誕生日である。
カラヤンの録音は、今もなお毎月のように繰り返しCD等で発売され続けており、亡くなってから四半世紀近く経つ人とはとても思えない。
つい最近も、「カラヤン定盤」と題する、晩年1980年代のDGへのデジタル録音が大挙発売されたばかり。
とても懐かしいラインナップだ。
世の中にCDというものが登場して、それまであったLPレコードをすごい勢いで駆逐していったちょうどその頃、カラヤンという世界一の人気を誇る現役巨匠指揮者のバリバリの新譜として、次々と華々しく発売されていたCDだった。
とはいえ、その頃の私自身は、あんまりカラヤンを聴いていなかったし、むしろ遠ざけていたかも。
当時のカラヤンの録音の中で、初出当時から聴いているものといったら、ドビュッシーの海と、展覧会の絵/ボレロと1987年のニューイヤーコンサートと、ブラームスの幾つかだけ。
他に聴きたかった演奏者は多かったし、若かった頃(ワタシゃ当時20代)ならではの天の邪鬼ってのもあっただろう。
勿体なかったと思う。
カラヤンという指揮者の(私にとっての)真の価値と凄さは、最近になってつくづくと実感しているところ。
この中の、シベリウス管弦楽曲集を聴いている。
定番の「フィンランディア」や「トゥオネラの白鳥」の他に、とても珍しい、劇音楽「ペレアスとメリザンド」が入っている。
あまり知られていない曲だけれど、シベリウスの作品の中でも私の最も好きなもののひとつ「ペレアス」を、カラヤンが録音していることを知ったのは、迂闊にも結構最近のことだった。
あとは「タピオラ」ね。
この曲のこういう美しさは、カラヤンしか出せないと思う。
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