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2013.03.30

小泉都響モーツァルト&カルミナ・ブラーナ、別れの春

チラシ画像東京都交響楽団 第749回定期演奏会(サントリーホール)

モーツァルト/交響曲第40番
オルフ/世俗カンタータ「カルミナ・ブラーナ」
 Sop:澤畑恵美、Ten:経種廉彦、Bar:萩原潤
 栗友会合唱団、武蔵野音楽大学室内合唱団(合唱指揮:栗山文昭)
 東京少年少女合唱隊(合唱指揮:長谷川久恵)
 指揮:小泉和裕
 (コンサートマスター:矢部達哉)

3月最後の金曜日、桜の名所アークヒルズのサントリーホールにて、都響今季最終定期。
もう花の盛りは過ぎた感じ。でもまだまだ華やかに咲いている。

1曲めのモーツァルトが、始まった瞬間からあまりにも素晴らしくて、自分の耳を疑った。
強引なところの一切ない、まるで20世紀の巨匠たちの音楽をそのまま現代に蘇らせたかのような、正統中の正統のモーツァルトだった。
小泉さんでモーツァルトのシリーズを聴きたい!
今日はすごく良い演奏会になりそうだぞ、という予感を持ちつつ、休憩後は「カルミナ・ブラーナ」。
楽しかった。
こういう曲目は実演で見ればどんな演奏であれ面白く聴けるものだけれど、それだけじゃなかった。
ソリスト陣ではバリトンが一頭地を抜いて見事だった。酔っぱらい大僧正の迫真の歌唱(おなら付きw)は客席から思わず笑いが洩れたほど。
栗山さん指導の合唱は、「声」だけでみたら物足りなかったりずれたりした瞬間もあったけれど、まるで一人の人間が歌っているかのような「パーソナリティ」を備えた歌唱と音楽的な奥行きが見事だ。
そして、シンプルな動作から音楽そのもののリズムとインパクトとスタイルを残さず引き出す小泉さんの棒。

フルートの野口さん、ホルンの笠松さん(ともに元首席奏者)ほか数名の楽員の方々が本日限りで定年退職だった。
春は別れの季節でもある。
終演後は拍手の中、花束が渡された。ホルンの有馬さんやVnのえん香奈さん等降り番の方々が、花束プレゼンターで登場。ひときわ大きな拍手。
他のオケでもよくある、見慣れた光景だけど、毎度ながらウルッと来るものがある。
二千人のお客さんの拍手でその最後の時を送られるオケマンというのは素晴らしい職業だと思う。

私としては笠松さんの定年が感慨深かった。
今日は一日限り首席奏者として復活され、どちらの曲でも、難しいハイトーンを難なくノー・アタックで決めていた。
30年近く都響を聴いてきたけれど、この人が音を外すのはほとんど聴いたことがない。都響の顔のような方だった。
こういう人に定年なんてあっていいのだろうか。
ちなみにCDでは、インバル指揮のチャイコ5番(Exton)やマーラー5番(Fontec)のソロが笠松さんである。
やはりインバルの、ブルックナー8番とマーラー3番(共にExton)では、すでに首席奏者のポストからは降りた後(2010年収録)だったが、やはりこの時だけトップに座って見事な演奏を披露されていたのを覚えている。
ちなみにフルートの野口さんは、Fontecから出ているフルネ指揮の「ダフニスとクロエ」でソロを聴くことができる(幻想交響曲とカップリングで出ている2000年録音のほう)。

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