都響室内楽、そしてジェイムズ・デプリーストの訃報
都響メンバーによる室内楽トークコンサート~Vol.14 フランスの薫り(東京文化会館・小ホール)
ドビュッシー/弦楽四重奏曲
吉岡麻喜子・横山和加子Vn、小林明子Va、長谷部一郎Vc
ラヴェル/ピアノ三重奏曲
吉岡麻喜子Vn、長谷部一郎Vc、児玉桃Pf
ショーソン/ピアノ、ヴァイオリンと弦楽四重奏のためのコンセール
吉岡麻喜子(独奏Vn)、横山和加子・及川博史Vn、小林明子Va、長谷部一郎Vc、児玉桃Pf
都響メンバーによる室内楽演奏会に行ってきた。
ごらんのとおり私に「聴け」、と言わんばかりの曲目でした(笑)
オケの主催公演だけれど、パウゼ弦楽四重奏団という名前で固定メンバーで活動しているチームだそうで、明らかに寄せ集めではない練度の高い演奏が聴けた。
先日、芸大の学生さんたちの弦楽四重奏を聴いたばかりだけれど、違いがよく分かって興味深かった。
個々の音程とかは、たくさん練習をしている学生さん達のほうが上手だったりするんだけど、音楽ってそれだけじゃないのだ。
ラヴェルのピアノトリオが轟然と終わると、なんだか演奏会も終わりの気分だが(普通この曲はトリ以外の位置には来ないから)、休憩後には更に、珍しくもショーソンの「コンセール」。
フランス産の室内楽の最も美しい作品のひとつだと思う。
ゲストの、私の大好きなピアニスト児玉桃さんが、まるで都響のメンバーみたいに自然に親密に溶け込んだマナーと演奏で、いたく心に残った。
…
ロビーに、都響の前常任指揮者、「のだめ」にも実名で登場した車椅子のマエストロ、ジェームズ・デプリースト氏の訃報が掲示されていた。(2月8日逝去、76歳)
初来日の1994年以来、幾つかのオケで多くのすばらしい演奏を聴かせてもらったし、私がこのブログを始めた2005年から3年間、都響に居た方なので、記事もいろいろ残っている。
もう増えることはなくなっちゃったか。
…たくさんの感動と思い出をありがとうございました。
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