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2013.01.24

SACDラヴェル全集

ジャン・マルティノン指揮パリ管弦楽団による名盤、ラヴェル管弦楽曲全集のシングルレイヤーSACD(EMIジャパン、5枚組)を、発売日を待ち構えて買ってきました。
5枚組の音盤に1万円近い金額を支払ったのは久しぶりだ。

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去年くらいから本格化した、クラシックの過去の名盤をSACDフォーマットで再発売という流れは、パッケージで音楽を売る時代の終わりにあたっての、ある種典型的な方向性だと思う。
一方で、何十枚組ものCDボックスを数千円で投げ売りするかと思うと、一方ではこういう、贅を尽くしたマスタリングと作り方で妥協なくクォリティを追求するという。
EMIは特にSACD化には熱心で、1年くらい前にハイブリッドで発売したばかりの音源を、今度はシングルレイヤー(SACDプレイヤーでないと再生不可能)で、しかも更に価格を上げてどんどん市場に投入している。
1枚物で3980円という値段は、30年前、CDというものが最初に登場した頃を思い出す。
当時はCDの新譜は1枚3800円とか4200円とかしていたのだ。

まあ、何はともあれ、今回マルティノンのラヴェルが日の目を見たのは嬉しい。
EMIにおけるラヴェルの全集というと、どうしてもクリュイタンス&パリ音楽院管という60年代の歴史的名盤の陰に隠れがちだったし、マルティノン自身も同時期(70年代前半)に同じEMIに入れたドビュッシー全集の方の圧倒的評判がはるかに目立っていた。
「マルティノンはドビュッシーは良いがラヴェルはダメ」、などと堂々と書いちゃう評論家とかも居たし。
改めて聴いてみると(って、まだ全部は聴けてないけど)、決してそんなことはないですよ。
オーケストラが、古い時代のフランス独自のスタイルと音色から、近代的でインターナショナルなものへの変貌を遂げる途中というか、その始めの頃の、70年代という時代でしかあり得ない独自の境地だと思う。
(これほど緻密で明るく、繊細な音世界なのに、たとえば木管低音から聞こえてくるのがバソンではなくファゴットだというのは、確かに違和感は少しあるけれど)
私は好きだな、このスタイル。
というか、フランスのオーケストラが「ここ」に妥協点を見出さず、更に現代的な方向へと進んでしまったことを、個人的には残念に思う。

SACD化にあたっての音質改善は勿論著しいのだけれど、なにしろ家に元々あったCDが1987年発売の最初のCD化の時という古いものなので、比較するのはフェアではないような気もする。

「ボレロ」のサックスは誰かな。ソプラノはヌオーだろうか。少なくともデファイエではなさそう。テナーは誰だろう?
「亡き王女」のホルンソロは、旧来のCDにはミシェル・ガルサン=マルーというクレジットがあったが、今回のSACDのライナーからはなぜか消えているので、補足。
オーボエソロは言うまでもなく、パリ管首席時代のモーリス・ブルグ。「クープランの墓」のソロは歴史上最高演奏だ!

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