2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
フォト
無料ブログはココログ

« 【聴いた】クープラン、ラモー、つむじ風~曽根麻矢子(クラヴサン) | トップページ | Sax的ドビュッシー生誕150年記念 »

2012.12.21

【聴いた】フルシャ都響、「幻想」二題

TMSO, 20121220東京都交響楽団 第746回定期演奏会(東京文化会館)

マルティヌー/交響的幻想曲(交響曲第6番)
ベルリオーズ/幻想交響曲
 指揮:ヤクブ・フルシャ
 (コンサートマスター:四方恭子)

今年最後の都響定期。
都響プリンシパル・ゲスト・コンダクター、フルシャによる2つの「幻想」。
何年か前にもアルミンクと新日フィルがやっていた組み合わせだ。

当初「新・幻想交響曲」というタイトルだったという(曲目解説による)マルティヌーは、全3楽章、30分弱。
ちょっと掴みどころのない晦渋な響きの展開の合間に、いかにもマルティヌーらしい平明な民謡調の旋律が見え隠れする。
最後は不思議に明るい、幻想的な平穏さの中に終結する。
とても意味ありげな音楽だ。
こういう曲は並みの演奏だと眠くなってしまうものだけれど、今日は全くそんなことはなく最後まで集中して聴けた。

休憩後のベルリオーズ。
こういう有名な、聴きなれた曲だと、フルシャという指揮者の実力が如実に分るというものだ。
都響の「幻想交響曲」は誰が振っても、基本的にジャン・フルネ師が培った音がするのだけど、今日はなんと全然違う、もっと素朴で暖かい、細身の(勿論、迫力は充分にある)音が聞こえてきた。
「中欧」の音だ。
このチェコフィルみたいな味わいが、フルシャさんのものなのだろう。
指揮者の役割とは、オーケストラから他の誰でもない、その指揮者ならではの音を引き出すこと、にあるとしたら、間違いなくその役割を十全に果たしていたと思う。
まだたったの31歳とは信じられないような、重層的で多元的な響きの聴き方と捉え方を見せてくれる人だ。
第1楽章はリピートあり、第2楽章はコルネットソロ入り(高橋さん)の初稿版、といった具合に、コダワリも感じさせる。

ウェストコート(燕尾の下に着る白いベスト)が破れてしまう大熱演。
フルシャさんの棒は瞬発力が凄いから、着ている服にしてみりゃたまらんだろうなあ。

…という訳で、今年の都響聴きも残すところあと1回、「第九」を残すのみとなった。
都響を定期的に聴き始めてから四半世紀以上になるけれど、そんな中でも疑いなく最上級に充実したこの1年間のリスナー体験に、感謝。

ブログに書いていなかった15日のBシリーズ(サントリーホール)についても、改めて以下にメモ。
演奏の巧さ、という点に関しては、今年聴いた中でも屈指の1回だったのでは。

TMSO, 20121215東京都交響楽団 第745回定期演奏会(サントリーホール)

バルトーク/ピアノ協奏曲第2番
 Pf:ゲルハルト・オピッツ
コダーイ/ガランタ舞曲
バルトーク/組曲「中国の不思議な役人」
 指揮:ヤクブ・フルシャ
 (コンサートマスター:矢部達哉)

« 【聴いた】クープラン、ラモー、つむじ風~曽根麻矢子(クラヴサン) | トップページ | Sax的ドビュッシー生誕150年記念 »

コンサート(2012年)」カテゴリの記事

都響」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 【聴いた】クープラン、ラモー、つむじ風~曽根麻矢子(クラヴサン) | トップページ | Sax的ドビュッシー生誕150年記念 »