【聴いた】クープラン、ラモー、つむじ風~曽根麻矢子(クラヴサン)
クープラン&ラモー クラヴサン作品全曲シリーズ・第6回 自然の音画2.田園気分(上野学園エオリアンホール)
フランソワ・クープラン/
「クラヴサン曲集第1巻」第2オルドル ニ短調/ニ長調
ジャン=フィリップ・ラモー/「クラヴサン曲集」
フランソワ・クープラン/
「クラヴサン曲集第3巻」第18オルドル ヘ短調/ヘ長調
ジャン=フィリップ・ラモー/つむじ風
曽根麻矢子(Clavecin)
異様に暖かかった日曜日(16日)は、クラヴサン(チェンバロ)を聴いていた。
上野学園大学教授・曽根さんによる、クープランとラモーの全曲シリーズの1。
シリーズ前回の演奏会をたまたま聴いて、とても良かったので、今回も楽しみにしていた。
たった80席の会場で、300年前の響きと雰囲気に遊ぶ、これ以上ないような贅沢な時間だった。
22曲から成っていて、聴いているうちに何曲めだか分からなくなる長大なオルドル(組曲)が前半。(途中で1回区切ってくれた)
後半最初のラモーの「クラヴサン曲集」の終曲は、この作曲家の作品で最も有名な「タンブラン」である。
クープランとラモーってぼーっと聴いていると似たような感じだけれど、こうしてちゃんと聴くと全然違いますね。
ラモーの方がより外向的というか、近代的というか。
私はラモーがとても好きなんだけれど、それは自分では弾かないリスナーだからなのかな。
実際にクラヴサンを弾く人としては、クープランのほうがずっと思い入れがあるみたいですね。
私の場合はクラヴサンがというより、ラモーのハーモニーのあの感じが好きなので、ピアノで聴いても全然OK。
クープランとラモーとスカルラッティだけで一晩、なんていうピアノのリサイタルがあったら喜んで聴きに行っちゃうけれど、世のピアニストはきっとそんなことはしないだろう(笑)
最後ラモーの「つむじ風」の後、アンコールにダカンの「荒れ狂う風」。
まあ、かわいいもんです。
日曜の昼間というのは何かと重なりやすくてなかなか都合が合わないけれど、是非また聴きたい。
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