2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
フォト
無料ブログはココログ

« 練習・呑み会・本番・本番 | トップページ | バソンでした。 »

2012.12.10

【聴いた】ソヒエフ&トゥールーズ、2012

Orchestre national du capitole de Toulouse, 20121210フランス国立トゥールーズ・キャピトル管弦楽団(サントリーホール)

ベルリオーズ/序曲「ローマの謝肉祭」
サン=サーンス/ヴァイオリン協奏曲第3番(Vn:諏訪内晶子)
ベルリオーズ/幻想交響曲
 指揮:トゥガン・ソヒエフ

夢のような時間を過ごした。
3年前にこのコンビを初めて聴いた時に書いた言葉を、もう一度繰り返す。
オーケストラという、高度な技量と習熟の裏付けを伴う職人芸としての面と、お国柄や民族性をストレートに反映する伝統芸能としての面と、耳と心に快い娯楽としての側面をすべて高いレベルで併せ持った、これこそが「オーケストラ芸術」だ。

往年のフランスの楽団の明るくさわさわした音を、パリ管などよりずっと残しつつ、必要とあらば原色の舞台照明のような強烈な鮮やかさをたちどころに出してくる。
「ローマの謝肉祭」の冒頭からもう、ちょっと聴いたことのないような立ち方の音だ。
ただのユニゾンなのに。
この世のものでもないような繊細さのなか始まった「幻想」は、1楽章、色とりどりの花火が夜空一杯に炸裂するようなクライマックスを経て、やはりこの世のものでないような謎めいた平穏さへと収斂していった。
息を呑んだ。
2楽章のワルツは、エレガントに進行しつつ、最後はまるでチャイコフスキーのバレエの中のワルツのようにゴージャスに大見得を切って終結する。
ああ、やっぱり、ロシア人の「幻想」だな。
そんなこんなで、最後5楽章の賑やかさと輝かしさは、もはや言うべきにもあらず。

「厚み」のある音を出すオーケストラはたくさんあるが、こんなふうな「深さ」を感じさせる音というのはあまり聴けない。
本来透明な水が、その深さによってさまざまな色合いと奥行きを見せるように、変幻自在な相貌を持った音が飛び交った2時間だった。
一番凄かったのは、アンコール2曲めの「道化師」間奏曲(レオンカヴァレロ)だったか。
ゴッホやゴーギャンの原色のような濃厚な音彩。これだけでも入場料の元をとった気分だ。

…今年になってすでに120回以上のコンサートに通っているけど、コバケン都響の「田園」を別格とすれば、予想通りこれで本年一番のコンサートは決まりだな。
ヤクブ・フルシャ君(12月の都響に登場)が場外ホームランを飛ばしてくれることをちょっと期待しつつ。

« 練習・呑み会・本番・本番 | トップページ | バソンでした。 »

コンサート(2012年)」カテゴリの記事

コメント

ワタシハアナタニ感謝ヲシテイマ〜ス、3年前このコンビネーションに全く眼中の無かった私に「とにかく行ったほうがいいですよ」とアドバイスをくれたあなたに。そして急遽オペラシティでチャイ5を聴いて、ぶっ倒れました。
お陰で今回サントリーのみならず、みなとみらいにも行ってしまいました。名古屋でのボレロも行きたかったくらい…えへへ。
いやあ、毎年聴きたいコンビ。今度は…そうですねぇ、ストラヴィンスキー・ツィクルスをお願いしたいです。笑

いえいえ、お勧めしたというよりは、私が一人で騒いでいたのを真に受けてくださった、というのが正確かと。しかし実際のところ本当にすばらしいオケと指揮者だと思います。ソヒエフはいずれベルリンフィルあたりのシェフになるのでは。

名古屋公演のチケットを8月に購入し、とても楽しみにしていたというのに、
会社の上司が 部下の予定も省みず、勝手に忘年会の予定を入れてきました!
ホント、腹立たしくて。(-_-;)
今や、女子社員最年長なだけに、自分だけ忘年会欠席なんてのも難しく。。

この記事や皆様のコメントを読んだら、尚更悔しいです〜。(T_T)
ちなみに、私の代わりにlsacc先生に行っていただきました。(^.^)

それは残念でしたね。次の機会が是非ありますように。しかしプロフェッサーIsaacとは最強の代役でしたね(笑)

私もこの前の来日での、Thunderさんの絶賛を見て、これはぜひ見に行かなくてはと思っていました。そこにとても見やすい位置のチケットを京青さんから譲って頂いて「恐悦至極」という感じです(笑)。

名古屋公演では、ボレロがちゃんと現地の奏者がいらしていて、すごく味のあるソロを吹いていました。テナーを股挟みで吹いていました。幻想交響曲は、何か、今まで聴いた幻想は、本当の「幻想」を聴いたという感じの目から鱗の演奏でした。名古屋でのアンコールはカルメンから2曲でした。

ちなみにその前日まで海外出張だったのですが、帰りの飛行機で隣に座ったのがエアバス社のセールスマン@トゥールーズ在住の方でした。「到着翌日にトゥールーズのオーケストラを聞きに行く」と話したら、「キャピトル管か?いいオーケストラだよ」と、とても嬉しそうな顔で話していました。

というわけで、今回の公演に接して、音楽の魅力を伝えてくださるThunderさんに改めて感謝しております。どうもありがとうございます!

あ、少し言葉足らずでしたね。
「今まで聴いた幻想が何だったのか」という感じでした。
そういうわけで、本当の「幻想」を聴いたという感じの「目から鱗」の演奏でした。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 練習・呑み会・本番・本番 | トップページ | バソンでした。 »