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2012.11.12

ふりかえりその1、ファブリス・モレティ(Sax)

先週末から、じっくり噛みしめる間もないまませわしく様々なことを聴いたり感じたり演じたりしていました。
少し立ち止まって、いろいろゆっくり吟味します。

Fabrice Moretti, 20121108まずは8日(木曜日)。

ファブリス・モレティ リサイタルツアー・東京公演(ルーテル市ヶ谷センター)

P.クレストン/ソナタOp.19
P.サンカン/ラメントとロンド
A.デザンクロ/プレリュード、カダンスとフィナーレ
C.パスカル/ソナチネ
P.モーリス/プロヴァンスの風景
P.M.デュボワ/ディヴェルティスマン
 Fabrice Moretti(A.Sax)、服部真理子(Pf)

…なにか、胸がいっぱいになりましたよ。
聴いていて、自分にとってもっとも愛すべき、もっとも輝かしい、もっとも実感のある時間に向き合っていることを確かに感じた。
「ここ」からもう一度、自分の人生を始めることができるかもしれないという予感、のようなものに打ち震えた。
現実にはそうそう、そんな訳にはいかないんだとしても。
演奏するモレッティ氏のほうは、聴いているこっちのそんな思い入れにはお構いなしかのように、曲間の服部真理子先生のインタビューに応えて、師匠のデファイエについての話その他を、すごい勢いで喋りまくる。
(デファイエは)とても厳しく、とても公平な人物だったこと、16歳で田舎から出てきてパリ音楽院に入学し、パリの都会っぷりと年上ばかりの周囲の雰囲気に面食らったこと、それでもデファイエ先生は自分のことを高く評価してくれて、若くしてデファイエの代役として何度もオーケストラに乗ることになったこと(フランス国立管弦楽団の演奏会ではじめて「展覧会の絵」に乗ったのは、18歳のときだそうだ)、コソ練習したくてパート譜を持って帰ろうとしたら、デファイエに「絶対ダメだ」、と怒られたこと、指揮者カラヤンはデファイエのことをいかに深く信頼していたか、等々。
喋りたいだけ喋ると、さぁ次行こうか、という感じでいかにも普通に、袖に引っ込みもせず楽器を構えて、なんということなく次の曲を、恐ろしいばかりのテクニックと広大なダイナミックレインジと完璧なセンスで披露することになる。
いやはや、とてつもなかった。…

アンコールに、ピアノソロで故・林光の「暗い晩」。ちょっとラヴェルみたいな雰囲気。
モレティ氏登場し、シャイユー「アンダンテとアレグロ」。初学者向けのオリジナルの佳品で、いつだったかモレティ氏が「11歳のときに初めて吹いた」と言っていた曲だ。
最後にボザ「アリア」。改めて名曲だと思った。

終わって真理子先生に挨拶。
「ブラヴォーでした!お疲れさまでした」、と言ったら、なんだか次の言葉が一言も出てこなくなった。
やっとのことで「…幸せでした」、とだけ言えた。

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