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2012.11.30

フェネル=イーストマンのホルスト他、2012年再発売盤について

久々にCD(&吹奏楽)ネタ。

今月初め頃に、マーキュリー・リヴィング・プレゼンス50と題するクラシックの旧譜再発CDのシリーズが発売になっているのだが、その中に、フレデリック・フェネルとイーストマン・ウィンドアンサンブルによる歴史的名盤、ホルスト、ヴォーン=ウィリアムズ他英国の古典吹奏楽曲の初期録音が含まれているので、その話を少し。

UCCD4760

ホルスト/吹奏楽のための組曲第1番・第2番他/フェネル(ユニバーサル UCCD-4760)

本CDの収録曲は以下の通り。

R.ヴォーン=ウィリアムズ/イギリス民謡組曲
G.ホルスト/吹奏楽のための第1組曲変ホ長調Op.28-1
同 /吹奏楽のための第2組曲ヘ長調Op.28-2
P.グレインジャー/ヒル・ソング第2番
R.ヴォーン=ウィリアムズ/トッカータ・マルツィアーレ(行進曲風トッカータ)

うちホルストとヴォーン=ウィリアムズの4曲は、1955年5月のモノラル録音。
これら吹奏楽の古典的傑作の、世界最初の全曲録音だった。
この録音の極めて興味深い成立事情に関しては、樋口幸弘氏がバンドパワーに書かれたこちらの記事(数回の連載記事。リンク先は1回)が詳しい。

実は今般発売されたUCCD-4760という番号のCDジャケットには、
録音 1959年5月 アメリカ
STEREO
と書かれており、店頭で見たときちょっとびっくりしたのだ。
フェネルとイーストマンのホルスト&ヴォーン=ウィリアムズ録音に、59年のステレオ録音というのが存在するのか?そいつは知らなかったぞ、と。

…結論から言うと、1959年のステレオ録音というのはCD化に際してカップリングされたグレインジャーの「ヒル・ソング第2番」のステイタスであり、ホルスト&ヴォーン=ウィリアムズに関しては、過去にもCD化された有名な55年のモノラル録音と同じものである。
モノラル録音といっても、「マーキュリー・リヴィング・プレゼンス」というこのシリーズは、60年前の当時から今まで、録音の良さを売りとするシリーズで、いま聴いても特に古くさいとか聴き辛いということは無いのでご安心を。

CDのジャケットに記載されている「FOLKSONG SUITES & Other British Band Classics」というのは、この録音が最初に発売された際のタイトルであり、ということはこれがオリジナルのレコードジャケットの復刻なのだろうと思われる。

これら「吹奏楽」というジャンル随一の古典的傑作である一連の作品は、以前当ブログでも話題にしたことのある伊藤康英校訂による原典版楽譜などの登場もあって、再び新たな注目を集めている折、現代吹奏楽の開祖フレデリック・フェネル博士によるこの歴史的録音が今また日の目を見ることとなったのは、たいへん意義深いものと思う。
というか、「コンクール」とか「ブカツ」ではなく「吹奏楽」そのものに興味と関心を持つ方で、この録音を聴いたことがないというのはモグリだと断言します。
このシリーズで今般同時発売された、フェネル=イーストマンの他の録音もあわせ、広く聴かれることを願う次第。

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