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2012.10.11

サン=サーンスの夜会

20121010花房晴美 室内楽リサイタル
シリーズ~パリ・音楽のアトリエ/第5集 サン=サーンスの夜会(東京文化会館・小ホール)

C.サン=サーンス/
ワルツ形式の練習曲Op.52-6
マズルカ第3番Op.66
第5協奏曲のフィナーレによるトッカータOp.111-6
ピアノ五重奏曲Op.14
ハバネラOp.83
クラリネットとピアノのためのソナタOp.167
七重奏曲Op.65
 花房晴美(Pf)
 木野雅之・加藤えりな(Vn)、大野かおる(Va)、伊堂寺聡(Vc)、遠藤柊一郎(Cb)
 ニコラ・バルデイルー(Cl)、オッタヴィアーノ・クリストフォリ(Tp)

ピアニスト花房晴美さんによる、「○○の夜会」と題する一人のフランス作曲家の室内楽個展シリーズ。
ドビュッシー、ラヴェルと聴いてきて、フォーレとプーランクは残念ながら聴けず、今日はサン=サーンス。
一番有名な動物のなんたらは含まない渋いプログラムながら、実に素晴らしかった。

厳格で古典的なサン=サーンスという作曲家のスタイルの背後に、ドビュッシーやラヴェルだったらたぶんもっと表沙汰にされるだろう自在で柔軟なファンタジーが、あふれんばかりに感じとれた。
ときに安っぽい曲と思われがちなサン=サーンスという人の作品が、今日ほど内面の自由さをそなえたかけがえのない音楽であると実感された経験は珍しい。
信じられないような繊細な弱音を駆使してつくりあげられた、バルデイルー(フランス国立管首席)によるクラリネットソナタは、参りました、の一言だったし、日本フィル客員首席のクリストフォリをゲストに演奏された、トランペットと弦楽五重奏、ピアノという特異な編成の「七重奏曲」は、まるで音楽の凱旋将軍のパレードのように隅々まで充実しきって、この東京文化会館小ホールに鳴り渡った。

今日(もう昨日だけど)この会場に来た人は、私もそうだったように、サン=サーンスという作曲家の真の偉大さに触れて帰るという、得難い経験をしたことだろう。

次回はフランクだそうです。(2013年4月19日)

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