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2012.10.26

つれづれにCD

20日の本番が終わってから、ぼーっと過ごしていた。

個々の曲の出来の良し悪しや物理的な完成度はともかく、全体的な達成感や満足感という点では、過去12回の演奏会の中でも屈指のものがあったと思っている。
あ、塩安さんにお礼状書こうと思って、思っただけでまだ書いてなかった。
今週は、本業の仕事もそれなりに忙しく、コンサートにも行かず、ネットにもあまり出没せず。
あれからワタシはいったい何してたんだろうか。

今回の演奏会で良かったことのひとつは、原博(1933-2002)と櫛田胅之扶(1935-)という、対極のようなふたりの邦人作曲家のサクソフォン四重奏を演奏できたことだった。
いかにも「和」の様式を備えた櫛田作品は、雲カルのCDもあったりしてサックス界にもそれなりの知名度を獲得しているのに対し、原の「セレナード」は楽譜の出版形態もいささか特殊だし、唯一の録音だったキャトル・ロゾーのCDも廃盤となって久しい。
それでも、この現代日本に蘇ったモーツァルトのような稀有な音楽に取り組むことができたのは、僥倖である。

初演は1979年6月、シカゴで開かれた第6回サクソフォン・コングレスの席上、日本から参加したキャトル・ロゾー・サクソフォンアンサンブルにより。
コングレスという催しの性格上、連日演奏・紹介される力の入った現代作品のオンパレードの中にあって、このあまりにも古典的で晴朗な響きは、聴衆の間でセンセーショナルな成功を呼んだという。
日本初演は同年暮れ、日本サクソフォーン協会結成記念の第1回サクソフォーン・フェスティバルにて。

原博CD

この曲ではないが、原の「弦楽のためのセレナード第1番」のCDは、現在でも入手することができる(Art Union ART3026)。
カップリングは作曲者唯一の「交響曲」。演奏は渡辺暁雄指揮NHK交響楽団(!)ほか。
かなりに重厚で晦渋な「交響曲」に対し、「弦楽のためのセレナード第1番」のほうは、本当にモーツァルトかハイドンかグリークでも作曲したかのような雰囲気が見事だ。

せっかくのCD話なのでついでに、関係ないけど最近聴いたCDとか。

OVCL00384

プロコフィエフ/交響曲第1番「古典交響曲」、交響曲第7番
アレクサンドル・ラザレフ指揮 日本フィルハーモニー交響楽団(Exton)

ラザレフ&日フィルのプロコフィエフ・チクルス完結を祝って、チクルス第1回め(2009年1月)のライブCD。
私も客席にいて、それまでの日フィルとは見違えるような集中度の高い演奏に拍手を送った記憶があるけれど、今こうして客観的に聴くと、すばらしい演奏なんだけど、高弦の薄い、昔ながらの日本フィルの音の癖が残っているのが判る。
これから3年以上経った今は、見違えるほどに改善されている筈だ。

UCCG4406

「運命」「未完成」「新世界より」「悲愴」…といった名曲のうちから2曲を、順列組合せによる各種カップリング違いで発売(演奏はすべてカラヤンの1960年代録音)という、このジャケットデザインといいどう見てもクラシック初心者向けの企画なんだけれど(これは「新世界より」&「田園」)、でもカラヤンの演奏自体の中身は凄い。
元々は64年録音の「新世界より」を探す過程で見つけたんだけど、「田園」のぶっ速いスマートさには驚嘆。
今から半世紀も前に、こんなに過激でモダンなことを、ベルリンフィルというクラシックの総本山みたいな場所で、平然と実行していたんですね。

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