【聴いた】インバル都響マーラーツィクルス3、横浜
インバル=都響 新・マーラー・ツィクルス〈3〉(横浜みなとみらいホール)
交響曲第3番
Ms:池田香織
二期会合唱団(合唱指揮:長田雅人)
東京少年少女合唱隊(合唱指揮:長谷川久恵)
東京都交響楽団
指揮:エリアフ・インバル
(コンサートマスター:四方恭子)
マーラー・ツィクルス第3弾は、再びみなとみらいへ。
楽しみにしていた交響曲第3番。
明日(芸劇)には行けないので、横浜に来た。
インバル&都響の「3番」は、2009年度末の定期での演奏が、自分的には「それまで」を総決算して新しい次元に上るような記念碑的なもので、あまりに興奮を露わにしているので後から読み返すと苦笑してしまうような日記を残している。
大仰で興奮した書き方とはいっても、感じたこと自体は誇張も何もなく本当のことですけどね。
そんな経験をしてしまったあとの今は、もう演奏の出来がどうとかは関係なく、曲自体の途方もない美しさをひたすらに堪能するだけだ。
それにしても何度聴いても大変な曲である。
こんなものを夏のヴァカンス2回分で書いてしまうんだから、「魔法使いの弟子」をたった12パートに書き直すだけでネを上げている自分のチッポケさを思い知ることである(笑)
演奏は最初のうち小さなトラブルが散発したが、最後に向けて集中度を増していき、極めて振幅の大きな、そして終わり近くの金管のコラールが見事に決まった(!)フィナーレが感動的に終結。高橋さん(Tp)神だ。
3楽章のポストホルンソロも高橋さん(ステージ外に出ていって演奏)。楽器はピストン付きポストホルンだったよう。
トロンボーンの大ソロは小田桐さん。この人のマラ3ソロも何度聴いただろう。円熟のプレイだったが、そろそろ若い人の演奏も聴きたい。
恒例昔ネタ。
1994年4月25・26日、インバル=都響マーラーサイクル、第3回。
これは素晴らしかったなあ。(この演奏でこの曲に開眼したのだ)
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