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2012.10.02

【聴いた】雲カル2012

KumoiQ, 20120930雲井雅人サックス四重奏団 第10回定期演奏会~デイヴィッド・マスランカ氏を迎えて(ヤマハホール)

J.S.バッハ(D.マスランカ編)/サクソフォン四重奏のための「アリアと30の変奏」(ゴルトベルク変奏曲)
D.マスランカ/来たるべき日への歌(委嘱作品・初演)

日曜(9月最終日)は、前日から台風上陸の予告の喧しい中、横浜にて朝10時からアンサンブルの練習三昧。
3時で終えて、不気味に静かな空の下、銀座へと急ぐ。
東海道線がどんどん間引き運転されており、いつもよりも時間がかかって、開演ぎりぎりにヤマハホールに駆け込む。
全席完売のはずだが、さすがにチラホラと空席が見える。まあこの天気では仕方ないか。

…とてつもない音楽であり、とてつもない演奏だった。
アリアと30曲の変奏曲、そしてアリアの再帰、という1時間以上におよぶ長大な「ゴルトベルク」の全てをサクソフォン四重奏に置き換えた前半は、それでもまだ「凄かったねー」、などと(休憩時に)言い合う余裕があった。
第2部は完全に圧倒された。
これについて語る言葉は私には持つことはできない。
言葉では表現することのできないメッセージを音を以て伝えることが、音楽家の究極の目的であるなら、その目的はいまこそ成就された。
完全に降参だ。

今回のマスランカの新作は、私にとって、マーラーの全ての交響曲を合わせたのと同じくらいの存在理由と価値がある。
実体的なものと経験的なもの両方を含む人間の精神の動きのすべてを内包し、また観照する音楽である、ということにおいて。

作曲者マスランカは私の席の数列前に座っていて、演奏終了後は舞台上に招かれ、熱狂的な拍手を送る客席に向かってにこやかに手を挙げた。
ああ、この人は「それ」を最初から「知っていた」んだな。
おそらく、子どもの頃から。
そういう人の目だった。

Program_20120930

終演後はサイン会の列に並ぶ。
行列をつくってサインをいただく、というのはあの音楽を聴いた後ではなんだか妙に現世的な行為に思えるが、まあいいでしょう。

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