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2012.09.02

【聴いた】クープラン、ラモー、鳥たち

20120902クープラン&ラモー クラヴサン作品全曲シリーズ・第5回 自然の音画1.鳥たち(上野学園エオリアンホール)

フランソワ・クープラン/
「クラヴサン奏法」から 前奏曲第2番ニ短調
「クラヴサン曲集第3巻」第14オルドル ニ長調/ニ短調

ジャン=フィリップ・ラモー/
「クラヴサン曲集」から 鳥の呼び戻し
「新クラヴサン組曲集」から 雌鳥

フランソワ・クープラン/
「クラヴサン曲集第2巻」第8オルドル ロ短調
 曽根麻矢子(Clavecin)

久しぶりに(25日ぶりだとか)真夏日から解放された東京。
9月、今コンサートシーズンの始まりは私としてはとても珍しく、古楽の演奏会から。

とはいっても、ラモーやクープランのクラヴサン(チェンバロの仏語)曲の大好きな私としては、曽根さんのこのシリーズ、前々から気になっていた演奏会ではあった。
好きだけれど体系的に聴いたり勉強したりという機会があまりないので、こういう「全曲演奏会」という企画には惹かれるのだ。
日曜の午後というのは何かと重なることが多くて、今までずっと行けなかったが、第5回にしてやっと聴けた。
会場のエオリアンホールは、石橋メモリアルホールのロビーの上階に付録のように乗っかった、四角い箱型の小さなスペースだった。
真ん中に通路があって、左右に椅子が4席ずつ、それが10列。ということはたったの80席。
ステージ(平土間)は、装飾の施された大型のクラヴサン1台でほとんど幅いっぱい。

曽根さんは、ステージに現れて楽譜を広げると、ほとんど構えずに無造作に弾き始める。
「鳥」にまつわるナンバーの多い第14オルドル(組曲)の冒頭は、ブリュッヘンがリコーダーで吹いた名盤のある「恋の夜うぐいす」から始まる。
ラモーの「雌鳥」は、レスピーギがオーケストレーションを施して組曲「鳥」の1曲としている曲。
ラモーの後一度袖に引っ込んだだけで、休憩なしで全部が一気に弾かれた。
「演奏会」というはりつめた雰囲気というよりは、日常の延長のような、しかし本当の「日常」とは異なる「別の時間」が流れるかのようだ。
とても贅沢な時間だった。

今日は演奏時間が短かった分、終了後に曽根さんと船山信子・上野学園大教授(石橋メモリアルホール館長、18世紀フランス音楽の専門家)によるレクチャーが催された。
これがたいへん面白かった。
楽器の話(リュートに鍵盤を付けて弾けるようにしたのがチェンバロの始まりである、という話は初めて聞いた)や、ジャック・シャンボニエール(1601-1672)に始まるフランス・クラヴサン楽派の話。
ノン・ムジュレ(リズムや小節線のない、白音符だけで書かれた楽譜)という、この時代の曲のスタイルの譜例と演奏(これって、現代音楽の演奏と同じセンスが要るじゃん)。
また、クープラン家に代表される「音楽一家」の話。
「バロック」や「フランス・バロック」で一括りに考えてしまいがちなこの時代の作曲家に、様々なスタイルや指向の相違があることを丁寧に教えていただいた。
機会があったら是非続きを聞きたいと思った。

レクチャーで演奏された曲は以下の通り。
時代が下るにつれて、聴きなれたモーツァルトやハイドンみたいなスタイルに近づいて行くのが楽しかった。

シャンボニエール/前奏曲ハ調
ルイ・クープラン/フローベルガー氏を模倣した前奏曲
ダングルベール/老ゴーチエのシャコンヌ
マルシャン/ト短調の前奏曲
ラモー/イ短調の前奏曲
ダカン/かっこう
ジャン=バティスト・フォルクレ/ラ・ラモー
ロワイエ/目眩い
デュフリ/フォルクレ
バルバートル/ラ・デリクール
アルマン=ルイ・クープラン/勇敢


以下余談

20120902

上野駅(入谷口)から上野学園まで行く間に、日本で唯一の「地下鉄の踏切」を渡る。
銀座線の車庫である。

20120902

地下鉄銀座線は(架線ではなく地上のレールから電気をとる)第三軌条集電方式のため、普段は線路には厳重に入れないようになっている。

20120902

1000系新型車両が休んでいた。

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