日本美術と西洋音楽の週末
さきの土日は、熱海にいた。
のんびりできる週末はこれでしばらく打ち止めかな。
熱海の山上、MOA美術館の能楽堂で催された、シンフォニエッタ静岡の熱海室内楽定期を聴いた。
写真は、美術館のロビーから見下ろす熱海港と相模湾。
開演前に、美術館館内をひとめぐり。
収蔵品で最も有名な光琳の紅白梅図屏風は見れなかったが(年間に1ヶ月しか公開されないそうだ。複製品がロビーに飾ってあった)、ちょうど仏教美術系の企画展をやっていて、貴重なものをたくさん見ることができた。
こういう場所と環境で(しかも能舞台で)、モーツァルトやベートーヴェンのハルモニームジーク(8~10人程度の編成の木管アンサンブル)に親しむという、粋。
お客さんも結構入っていた。
たったの9人でベートーヴェンの交響曲第7番(ベートーヴェン自身の編曲と伝えられる由)をほぼ全曲演奏するという後半プロは、まさに体力勝負だった。
ハルモニームジークという形態は、楽器編成といい、オーケストラやオペラのような大きなサイズの音楽に手軽に(経済的に)親しむという方向性といい、今日の吹奏楽のさきがけをなすものだ。
私自身がサクソフォンという楽器を使ってやろうとしていていることも、まさにそれと同じだと思う。
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