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2012.09.03

ホール夫人委嘱作品一覧

先日、ドビュッシーの「ラプソディ」の自筆譜のことを書いた際に、この作品の委嘱者であるボストン在住の裕福なアマチュア奏者、エリーズ・ボイヤー(エリザ)・ホール夫人のことについて触れたが、そういえばホール夫人が委嘱したサクソフォンのための作品全22曲の一覧表が昔のサクソフォン協会の会報に載っていたことを思い出し、探してみたら見つかった。

ドビュッシーの他、シュミット(伝説)とダンディ(コラール・ヴァリエ)は有名だけれど、他の委嘱作品全部の一覧というのはありそうで意外と見つからない、しかし重要な基礎資料であり、ネット上にも見当たらないようなので、思い立って以下に転記してみた。


Elise Boyer (Elisa) Hall夫人(1853-1924)による委嘱作品一覧(委嘱年順)
日本サクソフォーン協会会報「SAXOPHONIST」第11号、松沢増保氏提供データによる
※一部、独自調査により修正しています。

1900
Charles Martin Loeffler (1861-1935)
-Divertissement Espagnol / Saxo-Alt et Orch.
-Rhapsodie

1902
Georges Léopold Longy (1868-1930)
-Impression / Saxo-Alt et Orch.
Paul Gilson (1865-1942)
-Premier Concerto / Saxo-Alt et Orch.

1903
Charles Martin Loeffler
-Ballade Carnavalesque / Fl.Ob.Saxo-Alt.Bn.Pf
Vincent d'Indy (1851-1931)
-Choral Varié / Saxo-Alt et Orch.
André Caplet (1878-1925)
-Légende / 2Fl,Ob,Cl,Saxo-Alt,CB
Claude A. Debussy (1862-1918)
-Rhapsodie / Saxo-Alt et Orch.

1904
Georges Léopold Longy
-Rhapsodie
Léon Moreau (1870-1946)
-Pastorale / Saxo-Alt et Orch.

1905
André Caplet
-Impressions d'Automne / Saxo-Alt et Orch.
Georges Sporck (1870-1943)
-Légende Op.54 / Saxo-Alt et Orch.

1907
Jule Mouquet (1867-1946)
-Rhapsodie Op.26 / Saxo-Alt et Orch.

1909
Henry Edouard Woollett (1864-1936)
-Octuor No.1 / Ob,Cl,Saxo-Alt,String Quintet
-Sibéria / Saxo-Alt et Orch.

1910
Paul Dupin (1865-1949)
-Chant / Saxo-Alt,Hp,Va et Chorus

1911
Philippe Gaubert (1879-1944)
-Poéme Elégiaque

1915
Gabriel Grovlez (1879-1944)
-Suite / Saxo-Alt,2Vn,Va,Vc,CB,Hn,Hp
Jean Huré (1877-1930)
-Andante / Saxo-Alt et Orch.
-Concertstuck / Saxo-Alt et Orch.

1918
Florent Schmitt (1870-1958)
-Légende Op.66 / Saxo-Alt et Orch.

1920
François Combelle (1880-1953)
-Fantaisie Mauresque / Saxo-Alt et Orch.


ボストンという都市は伝統的にフランス系の移民が多い街だそうで、最初に委嘱した作曲家であるCh.M.レフラーという人もそうらしい。
そんなわけでフランス本国との繋がりも歴史的に強く、ボストン交響楽団のフランス音楽の演奏に対する独自の伝統というのも納得が行く。

パリ音楽院教授クロード・ドラングルは、これらの中からドビュッシー、カプレ、ダンディ、シュミットの4曲を「A SAXOPHONE FOR A LADY」と題したアルバムに録音しており、ジャケットに使われたのがホール夫人本人の写真である。

Photo of Mrs.E.Hall
BIS CD-1020

それにしてもドラングル先生、ラヴェルのソナチネのソプラノサックス版などというものを入れてお茶を濁すよりも、せっかくだからもう1曲くらい発掘して録音していただきたかった、と思ってしまうのは贅沢というものかな。

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