2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
フォト
無料ブログはココログ

« 秋 | トップページ | 【聴いた】今週のライブ(9/23、25) »

2012.09.27

イベールのCD、「海の交響曲」とか

昨年のサクソフォン交流会の景品にも使った(当時の関連エントリはこちら)、マルティノン、フレモー他によるイベール作品集のEMI原盤2枚組のCDが、なんと先日、イベールの没後50年を記念して?日本語解説付きで国内発売されてしまった。

Jacques Ibert, CD
EMIミュージックジャパン TOCE16232~3

収録されている音源自体は私はすべて既に持っているんだけど、ご祝儀の意もあって購入。
ライナーノートにもあるとおり、この1枚で「イベールのすべてがわかる」と言っても決して言い過ぎではないこのCD、フランス音楽、オーケストラ、サクソフォンという私の嗜好的にもたいへん興味深い見地を含んでおり(だからこそ交流会の景品に選んだのだ)、このたびの国内発売は大層めでたい。

中間部にとても美しいサクソフォンのソロが聴ける「祝典序曲」については、いままでに何度も記事にしているので、例えば一番上の関連エントリなど、もしご興味があったらご覧になってみてください。
1940年のこの曲の初演当時の話も記事にしています(こちら)。
そういえば先週の東京音大サクソフォンアンサンブルの演奏会で、この「祝典序曲」のサクソフォンオーケストラ・アレンジが演奏されたという話を、終わってから知った。指揮は波多江さんだった由。
波多江さんは東京シティフィルの定期でこの「祝典序曲」が実際に演奏された際、エキストラ奏者として舞台に乗られていた。きっと思い入れがあったに違いない。

このCDの収録曲で貴重というか重要なのはむしろ、ルイ・フレモー指揮による国内初発売のいくつかの曲目である。
なかでも「海の交響曲」(Symphonie Marine)は、サックス的には是非一度聴いておく価値があるだろう。
室内オーケストラのための演奏時間14分ほどの単一楽章の交響詩で、海というものの茫漠としたひろがりと底知れない「怖さ」、のようなものを淡々と、見事に描き出した音楽である。
管楽器の編成はクラリネット、アルトサクソフォン、バスーン、ホルン、トランペット、トロンボーンが各1。これにピアノと弦と打楽器が加わる。
オーケストラ曲というより、6人の管楽器ソリストのための合奏協奏曲みたいな趣であり(フランク・マルタンの作品にそんな編成の曲があった)、とりわけ冒頭からどソロで出てくるサクソフォンの存在感は突出している。
英EMI発売の元CDの解説には、「ベルリオーズの『イタリアのハロルド』におけるヴィオラ独奏のような役割をサクソフォンが果たしている」などと書いてあるくらいで。
ミヨーの「世界の創造」をも上回る、シンフォニー・オーケストラにおける歴史上最大級のサクソフォンの活躍っぷりを、聴くことができる。

SymphonieMarine
フルスコア(Leduc)より(部分)。

このCD、以前プレートルのプーランク&ミヨーのCDでもご紹介させていただいた、クラシック名盤999ベスト&モアというシリーズでの発売。
私としてはたいへんに面白いラインナップで、今回一緒に、チッコリーニによるマスネのピアノ曲集(2枚組)、なんてのを買ってしまった。

Cd364

オーケストラともサクソフォンとも関係ないけれど、イイですよこれ。
1枚めに入っている「10の通俗的小品」なんか、私たちが普通にイメージする「おシャレっぽい典型的なフランス音楽」、というものの見本みたいなもんだ。
2枚めの4手作品は、なんとチッコリーニが一人多重録音で弾いている(!)。
そういやマスネは今年、没後100年のメモリアル・イヤーだ。

今回、このシリーズのジャケットデザインは、本国EMIの各種廉価CDシリーズの各共通デザインをそのまま使っているものが多い。
なので、一覧に並べてみると、統一が取れてるんだか取れてないんだかよく分からないゴタマゼ状態だけど(笑)、ヘタに安っぽい国内用の共通デザインに揃えなかったのは賢明だったと思う。

« 秋 | トップページ | 【聴いた】今週のライブ(9/23、25) »

新着音盤」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 秋 | トップページ | 【聴いた】今週のライブ(9/23、25) »