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2012.08.07

【聴いた】サマーミューザ、シティフィル@前田ホール

FSMK2012フェスタ・サマーミューザKAWASAKI 2012
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団(洗足学園前田ホール)

ドビュッシー(A.カプレ編)/バレエ音楽「おもちゃ箱」
 語り:中井美穂
ムソルグスキー(S.ゴルチャコフ編)/展覧会の絵
 指揮:矢崎彦太郎

6日。
首都圏オーケストラ界の夏の風物詩だったフェスタ・サマーミューザも、ご存じ、さきの震災でのミューザの天井崩落事件のおかげで、未だに本拠地での開催ができずにいる。
フェスタ自体は、川崎市内の各ホールを使って去年も今年もなんとか開催は続いている。
チラシに描かれている電車は、よく見ると南武線ではないか(笑)
去年は行けなかったので、2年ぶりに行ってきた。
今日はシティフィル。会場は洗足学園前田ホール。
前田ホールでプロのオケを聴くのは初めてかもしれない。

セルゲイ・ゴルチャコフ編曲(オーケストレーション)による「展覧会の絵」、という珍品がメインプロ。
有名なラヴェルの編曲は、あまりにもフランス的に洗練され過ぎている、という批判に則って、原曲のロシアの土俗の雰囲気を復権する、というコンセプトの別編曲がいくつか書かれているけれど(アシュケナージ版なんてのもありますね)、これもそのひとつか。

基本的に三管編成だけれど、とにかく賑やかで、鳴りっぱなし。打楽器も大量投入。
たしかに「土俗的」、といえばそうなのかもしれない。
面白いと言っちゃ面白いんだけど、あまりにもラヴェル版を意識しすぎたか、とにかく何かしらラヴェル版と目先の違うことをやってやろう、という発想が見えすぎて、痛々しさも感じた。
「グノームス」は打楽器をドカンドカン入れてド派手になったせいで、「こびと」というよりはゴジラとキングギドラみたいになっちゃったし、「古城」のソロがミュートトランペット、「2人のユダヤ人」の貧乏ユダヤ人がソプラノサックス(!)という、役割をラヴェル版と正反対に入れ替えたのをはじめとするソロ楽器の使い方とか。
「カタコンベ」でもティンパニを派手に入れてオドロオドロしさ倍増なんだけど、カタコンベってそもそも墓場でしょ?墓場に鳴り物が入るというのはとても違和感があるんですけど。
それでいて、冒頭の「プロムナード」をトランペットで始めるという、ラヴェル版の最大の呪縛からは逃れられなかった!
弦だけで演奏された第2プロムナードなどは、冬の暖炉のほとりのようなえも言われぬロシア的情感があって、それは感心したが。

矢崎さんとシティフィルの演奏は、とにかく大真面目に、派手なスコアを派手に盛り上げた行き方で、真面目にやればやるほどむしろ、パロディというかギャグの方向に行ってしまう感じもした。

全体に、やっぱりラヴェル版は偉大だ、という感想ではあった。

矢崎さんとシティフィルの真価は、前プロのドビュッシーで発揮されていたのではないか。
フランス音楽の再現に絶対必要な、繊細さと客観性において素晴らしい演奏だと思った。
何年間もフランス音楽を集中してとりあげてきた、このコンビの成果は伊達ではない。
中井美穂さんのナレーション入り。矢崎さん自身による日本語版の台本。
まあ、荒唐無稽なお話だし、音楽もストーリーを逐一追っかけるようなものでもないので、分かりやすく聴かせるのはなかなか難しいのだろうが。

サックスは塩安嬢だったので(「展覧会の絵」でオケにトラで行って、ああいうものを吹かされるというのはたいへん珍しい経験だっただろう。笑)、勝手知った前田ホールの楽屋口で出待ちして挨拶をして、帰宅。

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