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2012.08.20

熊本旅行記(演奏会編)

短い夏休みは、あっという間に終わった。

20120815前のエントリで言及した通り、8月15・16日の2日間、熊本を訪れてきた。
たったの1泊2日ながら、様々なものごとを見聞し感じさせられた、得難い旅となった。
まずは初日の演奏会のプログラム。

第3回 九州サクソフォニストグループ熊本公演(熊本市健軍文化ホール)

A.グラズノフ/サクソフォン協奏曲
 大山瞳(Sax)、山口由香里(Pf)
R.ブートリー/ディヴェルティメント
 下坂留美子(Sax)、広澤愛弓(Pf)
R.コルニオ/エグローグとダンス・パストラル
 吉澤レイモンド武尊(Sax)、井ノ上綾香(Pf)
R.ブートリー/セレナード
 舟木春菜(Sax)、谷優香(Pf)
E.グレグソン/サクソフォン協奏曲
 赤崎公美(Sax)、濱田真理子(Pf)
D.ミヨー/スカラムーシュ
 西口新一郎(Sax)、本田美紀(Pf)
『伊地知元子-音の世界-』
アッパー・ストラクチャー・トライアド・ダンス
ねんねがせ2012
 幸多優(Sax)、幸多啓子(Pf)
P.ヒンデミット/コンツェルトシュトゥック
 陣内愛美・大山瞳(Sax)
J.リュエフ/ソナタ
 田中奏一朗(Sax)
I.アルベニス(ミュール編)/3つの小品
 福岡女子短期大学サクソフォン四重奏団
 (S小山ちさと、A小方かなえ、T浦野栞、B野見山美樹)
G.ビゼー(岡村光哲編)/小組曲「子供の遊び」
 平成音楽大学サクソフォン五重奏団
 (S泉五月、A可徳紋乃・土持梨奈、T大原慧香、B石崎将梧)
C.パスカル/サクソフォン四重奏曲
 S吉澤レイモンド武尊、A大山瞳、T舟木春菜、B赤崎公美
伊藤康英/サクソフォンオーケストラの為の「ファンファーレ」
S.Verhelst(志垣美雪編)/ A Song for Japan
浅利真・本間将大編/ラテン・メドレー
 九州サクソフォニストグループ・サクソフォンオーケストラ(コンサートマスター:幸多優)
 指揮:斎藤広樹


15日。いい天気だ。
羽田発のSNA(ソラシドエア)に搭乗。
飛行機に乗るのは、4年前のやはり同じ時期、同じ目的での熊本行き以来。
うまい具合に窓際の席が取れた。
富士山の真上を飛ぶルートだというのは分かっていたので、ちょっと楽しみにしていたのだが、相模川を越えた辺りからは延々と分厚い雲海の上だった。
眩しい。

20120815

「本機は現在、琵琶湖上空を飛行中です」って言われてもね(笑)

20120815

雲海が切れる頃には、はや瀬戸内海の上。
九州(国東半島)が見えてきた。

そのまま降下を続け、阿蘇熊本空港に着陸。
畑と林と点在する民家に囲まれた、のどかな空港だ。
飛行機を降りて、速攻でリムジンバスに乗り、熊本市内へ。
市内の気温はなんと35℃!暑い!
湿度が低いのか、日陰に入るとそれほどでもないけれど、当たった先から灼けて蒸発するかのような凶悪な太陽光線は、東京のどんなに暑い日にもないかも。
とりあえず今夜の宿にチェックインし、早速目の前の市電に乗って終点まで。会場の健軍文化ホールへ。
(市電の走る風景って好きだな。)

20120815

ちょうどリハーサルが全部終わった頃に、現地着。
ロビーには各楽器会社のブースが出ているので、開場前だが既に人が入り始めている。
斎藤先生や大将・志垣先生はじめ、過去二度の熊本行きで知り合った先生方にご無沙汰のご挨拶などしつつ、開演を待つ。

第1部、いきなり7人連続、休憩なし1時間45分のステージにびっくり(笑)
クールでさっぱりした演奏の連続に、よい意味で予想を裏切られる。
4年前に聴いた時と比べても、レパートリーといい演奏といい、明らかに東京との「距離」が格段に縮まっている。
方向性は様々だが、どの方の演奏にも共通する押しつけがましくない、マナーのよい独特の雰囲気に、共感を持つ。
ここではなんといっても、ひとりでグレグソン全曲(演奏時間30分)を吹ききってしまった熱演が印象的だった。
鹿児島の幸多先生は今回もまた、「地産地消」の音楽という方向性が楽しい。

第2部は無伴奏とアンサンブル。
高校3年生、田中くんのリュエフが見事!
4年前、中学2年生のとき、サンカンのラメントとロンドを目にも止まらぬ勢いで吹ききって鮮烈な印象を残した彼である。
この間にいくつかの大きな賞歴や、定期的な上京などを経て、益々の成長と一種の貫祿を見せつつある。
今回は無伴奏の難しさを感じさせられたということはあったけれど、でもこの先まだまだ伸びるだろう。
大学の学生さん達の演奏は、副科の学生等も加わっていたようで、ひとむかし前のアンコンでよく聴いたような雰囲気の演奏だった。
勿論、音楽的には決して易しくはない類のレパートリーを、それなりに頑張って「正しく」こなしていたけれど。
それでも、このような機会での演奏経験を通じて、自分が手がけている楽器の奥深さや魅力を知る機会になってくれれば嬉しいが。

有志メンバーによるパスカルを経て、最後は斎藤広樹先生指揮による全員でのサクソフォンオーケストラで、賑やかに終演。
それでも、あの押しつけがましくない雰囲気と響きは最後まで健在だった。

当然のごとく(笑)打ち上げにも参加。
会場の健軍は熊本市内でも東の外れだが、打ち上げ会場はかなり中心街である。
「弐ノ家」という、なかなか美味しい店だった。
陶板ステーキや虹鱒の塩焼等を食しつつ歓談。

20120815

写真は斎藤先生のブログより拝借。

席上、ひとこと挨拶を求められたので、12日のやはり打ち上げに際して須川さんとしたばかりの話をする。
サクソフォンの世界は、大きな山のようなものだ。
頂上は高くあるべきだし、裾野も広くあるべきである。
頂上をめざして努力することは勿論大切だしすばらしいことだけれど、誰も彼もが頂上に行ける訳ではないし、またその必要もない。
肝心なのはその山のどの位置に、自分の居場所を作るか、ということ。
皆がそれぞれ、それぞれの場所に確固として身を置いて行けば、山はますます広く堅牢に、ゆるぎなく立ち上がり、頂点もより高く安定するだろう。
私は演奏家としてはアマチュアかもしれないけれど、そのことはいつも(自分のこととして)考えていますよ。
東京にいる人間はほとんど知らない、知る機会もあまりないであろうこの九州の片隅でのムーヴメントも、そのような志向の一環であってほしいと願う。

結局深夜1時過ぎ、宴が完全に打ち上がるまでその場に居た。
深夜の熊本市中心街はなかなかたいそうな都会で、この時間でも人通りは絶えず、タクシーは列をなして待っている。
その中の1台をつかまえてホテルに戻る。
翌日(16日)の「阿蘇巡り編」は、また改めて。

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コメント

先日は大切な夏休みを九州への旅行にしていただき,ありがとうございました。(笑)

九州で自分にできること。自分にしかできないこと。~を模索しながら歩いています。決して焦らず,走らず。でもしっかり前を向いて。

今回の演奏会の1週間前は師匠のJ.Y.フルモー先生の生の音を久しぶりに聴き,これまで以上に気合いがはいっています。

これからも遠い関東から九州を温かく見守ってくださいね。

鹿児島サクソフォン教育研究会
      事務局:幸 多  優

先日は、暑すぎる熊本へありがとうございましたm(__)m
沢山の仲間に支えられ、そして尊敬する先生方に導いて頂き、ここまで来れました。thunderさんにはいつも温かく九州サクソフォニストグループを応援頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。
今度は、一緒に演奏出来る事を楽しみにしております(^-^)/

えっと(((^_^;)一つ前の記事、私、thunderさんに拝顔されるほど、美しいお顔は持ち合わせていません(笑)
4年振りの感動的再会も、ゲネプロと会場設営で汗だくのなか、100%素っぴんでお迎えしてしまったような…。
というわけで(笑)
thunderさんのブログへお越しの皆さま、どこかでお会いしても、ガッカリしないで下さいね(^_-)

九州サクソフォニストグループ
志垣美雪

SAX野郎さま

お返事おそくなりました。どうもお疲れさまでした。
様々な方法や人脈を駆使して、九州のサックス界を盛り立てようとする志には常々敬服しておりました。
次の機会にはぜひ鹿児島を訪れたいですね。
今回お会いできなかった娘さんにもどうかよろしくです。

みゅーるさま

お疲れさまでした!ありがとうございました。
本演奏会全体の差配から打ち上げの幹事まで、またその翌日には阿蘇全土を巡る運転手(笑)と、そのエネルギーはどこから出てくるのでしょうか。

ご謙遜なさらずとも…
戴いた2ショットの写真は家宝にさせていただきます(笑)

またお会いしましょう。

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