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2012.08.05

ピアノ合わせ終了

この週末、12日の発表会のためのピアノとの合わせが終了。

今年私が演奏する、サン=サーンスのクラリネットソナタのこと。
楽譜は、全体を完全5度下に移調したA.Sax版で(B管のソロパートを見かけ上Es管のアルトサックスでそのまま吹くことになる)、かなり珍しい楽譜だと思うけれど、私のピアニスト(サックス吹きでもある)は聞いてみたら既に持っていた。さすが。

86歳まで生きたサン=サーンスの、ほぼ最後の作品で、1921年の作曲。
なんと20世紀の作品(ドビュッシーは既に亡く、ベルクの「ヴォツェック」やヴァレーズの「アメリカ」とほぼ同時代)なんだが、全然そういう感じじゃない。
昨年やったバッハなんかを別にすれば、自分が今までこの発表会でやった曲の中では屈指にクラシカル&オーソドックスな曲で、苦労している。

普通のサックスのオリジナル曲みたいに、必死にさらえばどうにかなる、という曲でないところが大変。
勿論、それなりに大変なことはいろいろやらされるんだけど、最終的に「そこは問題ではない」、というか「出来て当り前」、というところに行き着くので。
譜読みは普段に比べれば楽だったけれど、なにしろ春頃に曲を決めて練習し始めて以来、正直言って上達したという実感がない。
まあ、なんとか、やれることを精一杯やるしかない。

全4楽章。冒頭の、序奏に相当するなめらかなアレグレットが、全曲の最後にも全く同じ形で、回想や輪廻のように印象的に還ってくる。
なので、時間の都合で抜粋して演奏しようとなると、1、4楽章をやるしかない。
本当は全部やりたいんですけどね。
聴く人が、サン=サーンスという人が生涯の最後にそういう曲を書いたということについて、何かを感じさせられるような演奏ができれば成功なんだけど。
演奏というのは、その曲と作曲者になり代わって価値を表現する行為ですから。


サン=サーンスは、晩年、奇しくもドビュッシーと同じく、6つのソナタの作曲を志し、同じく3曲書いたところでその生涯を終えた。
その3つのソナタを収録したCDを聴きながら記す。

Calliope VDC1258

ここでのクラリネットソナタは、パリ・オペラ座の元・首席奏者モーリス・ガベによる歴史的名演。
このCDは以前にもご紹介したことがある
この世に存在するあらゆる管楽器のためのCDの中でも最高の傑作、だと今でも考えている。

昭和の最後の夏(1988年)に買ったCDだった。
ちょうど日本で、サクソフォン・コングレスが開催された年だ。
あの、雨の多かった夏を思い出す。
あれからもう24年も経つのか。

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練習、リハーサル」カテゴリの記事

コメント

久し振りにコメントします。ここのところお忙しかったようでしたが、再び更新されるようになり嬉しい限りです。
雨の多かった夏・・・コングレス会場の新百合ヶ丘で、何度か酷い夕立に遭ってずぶ濡れになった記憶を、やはり24年ぶりに思い出しました。懐かしい一言でした。

こちらこそご無沙汰です。

コングレスの時のことをリアルに思い出話として話せる方というのは、私の周囲には相対的にどんどん減っておりますので、貴重ですね。ありがとうございます。

新百合ケ丘の駅前は、今ではすっかり小洒落た賑やかな街になりましたよ。

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