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2012.08.14

ラドミロー(或いは、音楽と「地方」)

発表会が終わって、東京はお盆の静けさだけれど、2日間は目いっぱい仕事をした。
明日から夏休み。

今週末の日曜日、シンフォニエッタ静岡の定期演奏会が開催されます。
私も東静岡まで楽しみに伺う予定。
実は私、以前からシンフォニエッタ静岡のウェブサイトのトップに小文を寄稿させていただいている。
こちらでお知らせするのがすっかり遅くなってしまったけれど、今年度(4月)から、文章をリニューアルして少し長いものになったので、よろしかったら読んでみてください。

文章のしめくくりが、バソンの小山先生のメッセージと全く一緒になってしまったのはご愛敬ですが(笑)、基本的に私が常に考えていることです。

Ladmirault

原稿料代りにいただいた本。
シンフォニエッタ静岡の音楽監督中原さんコダワリのフランスの作曲家、ポール・ラドミロー(1877-1944)の評伝。
ぜんぶフランス語なので読めはしないけれど(苦笑)、写真が多くて眺めているだけで飽きないし、ラドミローの作品のエッセンスと言っていい付録CDが楽しい。
ジャック・ランスロ(!)が吹くクラリネットソナタがなんといっても興味深いし、あと、弦楽四重奏曲、ゲール風狂詩曲(2台ピアノ)に、ピアノ小品と合唱小品が幾つか。
フランク、ドビュッシーやイギリス音楽の流儀から、シューマン的な甘美なロマンティシズムまで手中に収めた作風の広さは、フロラン・シュミットをして「同世代の作曲家の中で最も才能豊か」、と言わしめたのも伊達ではない。
それでも、パリで活躍せず地方に引っ込んでしまったがために忘れられてしまったのだから、かの国でも地方ゆえの悩みというのはあるようだ。

ちなみに私は、東京だって大きな「地方」のひとつだ、と思っている。
ヨーロッパ由来のクラシック音楽をやろうという人間にとって、そういう考え方は必須である、という以前に、とてもじゃないが「都会」という名前では呼び難い、濃厚な地域社会というものがあった東京の古い住宅地で生まれ育った者としての実感でもある。
「地方」と「東京」を妙に対立的に考えたがる人って、世界は「日本」と「外国」という2つの国で出来ている、と思っている人に似ている気がする。
そういう人に限って、私は「外国」のことをよく知っている、なんて自分では思っていたりして。

…さて、というわけで(どういうわけだ)、明日から2日間、熊本へ行ってきます。
4年ぶりの訪問。
私もなぜかメンバーの末席に連なる、九州サクソフォニストグループという当地の指導者集団の2年に一度の演奏会を聴くのが主な目的だけれど(Thunderさんも演奏しなさい、という話も昔からあるんだけどなかなか実現せず…)、この機会にご無沙汰の向こうの知人や先生方とゆっくりお話をしたいとか、グループのリーダーS垣お姉さまの美しいお顔を拝顔したいとか(笑)、久しぶりに阿蘇の深い緑をこの目で見たいとか、たった1泊だけれどミッションはいろいろ。

ここでも、「地方」と音楽というもののありようを考える、得難い機会となることと思う。

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