2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
フォト
無料ブログはココログ

« 【聴いた】先週のライブ(6/25~29) | トップページ | 【聴いた】「ザ・カルテット」スピリタス »

2012.07.03

【聴いた】ボルドー音楽祭atみなとみらい

20120702ボルドー音楽祭2012《音楽の詩人 クロード・ドビュッシー生誕150年記念コンサート》(横浜みなとみらいホール・小ホール)

ドビュッシー/
バッカスの勝利
 Duo Ykeda(パトリック・ジグマノフスキー&池田珠代Pf)
ビリティスの3つの歌
そはやるせなき、巷に雨の降るごとく
 マリアンヌ・デラキャサグランドMS、池田Pf
サクソフォンとピアノのための狂詩曲
 ジェローム・ラランSax、ジグマノフスキーPf
クラリネットとピアノのための第1狂詩曲
 生島繁Cl、ジグマノフスキーPf
宮城道雄/春の海
 大谷祥子(箏)、ロラン・ドガレイユVn
大谷祥子/蛍~源氏物語より(箏独奏)
ドビュッシー/
月の光
 大谷(箏)、ドガレイユVn
亜麻色の髪の乙女
ヴァイオリンソナタ
 ドガレイユVn、ジグマノフスキーPf
ディヴェルティスマン
 Duo Ykeda

2日(月曜日)。
たいへん盛り沢山で楽しいコンサートだった。

ジグマノフスキー氏のトーク(フランス語)と、池田さんの通訳で進められた。
ドビュッシーに焦点をあてたコンサートとしてはある意味とてもマニアックな曲目ながら(ピアノ連弾の「バッカスの勝利」と「ディヴェルティスマン」という2つの若書きなんて、ドビュッシーは相当網羅的に聴き込んでいる私ですら実演に接するのは初めて)、マニアックなものではなく普通に、気軽に(構えずに)聴かれるべきものとしてとり上げられていた。
そして、箏とヴァイオリンによる「春の海」のあとに「ヴァイオリンソナタ」を並べることによって、晩年のドビュッシーの東洋趣味を浮き彫りにし、また箏の大谷さんのオリジナルも置いて、日本人とフランス人に共通する感性と繊細さを愛でる等の、選曲の妙。
なにより、ドガレイユ(パリ管コンマス)、生島さん(元トゥールーズ・キャピトル管首席クラリネット)、そしてジェローム・ラランといった、フランス音楽の伝統と本質性を鮮やかに伝える名手たちの熱演。
お客はほぼ満席の入り。
「ビリティスの歌」やヴァイオリンソナタで楽章間に丁寧に拍手が来ちゃうという、そういう軽めの客層だったけれど、今日は別にそれをどうこう言う気分ではない。

このイヴェントのことを知ったのは、勿論ジェローム・ラランの出演がキッカケだったけれど、それでなくてもフランス芸術の特質と奥深さを多面的に知る、よい機会となったと思う。
ジェロームの演奏した「ラプソディ」は、ドビュッシーが最初に書いた1903年稿を復元した版の世界初演とのことだったが、ソロパートの構成に関してはいつも聴いている各種の版とそれほど大きな違いはないように思えた。
むしろ、明らかに目に見えるような「色彩」を感じる、ジェローム自身の透明で輝かしい音が印象に残った。

最後のアンコールはなんと、今日の出演者全員(ピアノ連弾、ヴァイオリン、サックス、クラリネット、箏!、そして歌)によるビゼー「カルメン」より「ジプシーの歌」。
ほとんど「むりやり」な編成と趣向によって、日仏修好を高らかに歌い上げるかのような幕切れとなった。
わはは。

音楽「祭」とは、かくあるべし。

« 【聴いた】先週のライブ(6/25~29) | トップページ | 【聴いた】「ザ・カルテット」スピリタス »

コンサート(2012年)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 【聴いた】先週のライブ(6/25~29) | トップページ | 【聴いた】「ザ・カルテット」スピリタス »