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2012.06.01

【聴いた】メルクルN響、須川さんのドビュッシー

NHKSO, 201205NHK交響楽団 第1729回定期演奏会[Bプログラム](サントリーホール)

ドビュッシー(Ch.ケックラン編)/バレエ音楽「カンマ」
同(ロジェ=デュカス編)/サクソフォンとオーケストラのための狂詩曲
 A.Sax:須川展也
ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ
ドビュッシー(C.マシューズ編)/前奏曲集第1巻から「パックの踊り」「ミンストレル」、同第2巻から「水の精」「花火」(日本初演)
同(E.アンセルメ編)/6つの古代のエピグラフ
ラヴェル/ラ・ヴァルス
 指揮:準・メルクル
 (コンサートマスター:篠崎史紀)

久々にサントリーで聴くN響。
本当だったら呑気にコンサートなんか聴いてる場合じゃない状況(公私共に)なんだが、これは聴かない訳にはいかない。

Naxosにドビュッシーの管弦楽曲集成の録音を完成させたばかりの準メルクルによる、ドビュッシー生誕150年記念プログラム(N響の機関誌「フィルハーモニー」の表紙がドビュッシーの肖像である)。
しかも、「定番」曲を徹底して避けた、ドビュッシー以外の人によって管弦楽配置されたものばかりの珍品揃い。
これを逃したら次はいつ聴けるか分からないものばかりで、そもそもこんなものを振れる(レパートリーに入れている)人など他に誰がいるんだろう。

N響のフランス物というと、以前はドイツの放送響がいっしょうけんめいフランスぽく弾いてるみたいな生真面目な印象があったけれど、今日はさすがメルクルさんと言うか、そんな先入観をひっくり返すようなたいへん柔軟で自在な響きが聴けた。
メルクルの指揮は、一見カクカクしているように見えるけれど、細かな時間単位のコントロールと「脱力」の徹底が素晴らしい。
N響め、ワタシが会員継続しないと決めた途端にいい演奏連発させちゃってもう(笑)

注目の須川さんの「ラプソディ」。
N響の定期公演で、サクソフォンのために書かれた「クラシック」の作品がとりあげられたのは、N響70年の歴史の中でもたぶん今回が初めてのことである(須川さんも今まで、西村朗のコンチェルトでしか出番はなかった)。
歴史的なひとときではあった。
それにしても、この曲のオーケストレーションがこんなに轟然と鳴った例というのはほとんど空前のことで、N響というオーケストラの実力を今更のように思い知らされることとなった。
ソロパートはドビュッシーが書いたオリジナルの通りに演奏。
ルソー版とかしか知らない人が聴いたら、あまりにもサクソフォンが吹く場所が少ないんでびっくりするんじゃないか。
それでも、オーケストラ、ソロ双方の只事でない充実によって、十二分に聴き応えのあるものになっていた。

終演後は、楽屋口にて須川さんにご挨拶。
N響のBシリーズは、ほぼ会員券だけで売り切れになってしまうので、一見さんが聴きに来ることが難しい。
なので、サックス業界の方はほとんどいなかったようだが、だからこそワタシが聴かずに誰が聴く、という気分にもなる訳で(笑)
今日は本当にスペシャルだよ、N響は物凄いオケだよ、自分の持っているすべてを込めて吹いたよ、と、須川さんも興奮気味だった。

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コンサート(2012年)」カテゴリの記事

コメント

私のようなピアノ曲が好きな人にとっては、このプログラムは興味深々です。
聴きたかった〜!

須川さんがそのように話されてるのは、やはり余程のことですね。

誰かが「準・メルクルによる準・ドビュッシー」と言ってました(笑)

須川さんのコメントでつくづく実感したのですが、やはり「N響」という存在は、日本のクラシックの演奏家にとってはそれだけ大きなものなのでしょうね。

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