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2012.05.13

【聴いた】尾高N響、デュリュフレのレクイエム

土曜日(12日)はアンサンブル練習日。
しかし、残念ながら欠席者(ドタキャン含)多く、まったりと進行。

夕方はN響定期を聴きに渋谷へ。
開演前にタワーに寄ったら、偶然、九州は大牟田在住の知人の息子さん(高3、音大受験生・サクソフォン)に遭遇。
何年ぶりかで会ったので、見上げんばかりに大きく成長していたことに驚いた。
レッスンのための上京で、終わってこれから飛行機で帰るんだそうだ。
…みんなすごいなあ。頑張ってくれたまへよ。

ということで、改めてNHKホールへ。

NHKSO, 20120512NHK交響楽団 第1727回定期演奏会[Aプログラム]

オネゲル/夏の牧歌
ショパン/ピアノ協奏曲第2番
 Pf:ギャリック・オールソン
デュリュフレ/レクイエム
 MS:加納悦子、Bar:三原剛
 新国立劇場合唱団(合唱指揮:冨平恭平)
 指揮:尾高忠明
 (コンサートマスター:篠崎史紀)

近年聴いたN響定期の中でも最も心に沁みるコンサートだった。

往年のショパン・コンクールの覇者、ギャリック・オールソンのピアノのクリスタルな美音は、まさに、最近のブログ記事がきっかけで考えている「良い音」の粋、ショパンの音楽のためにふさわしい音色そのものだったし、後半のデュリュフレ(1902-1986)のレクイエムは、きわめて個的で静謐な「祈り」の感情と、現代の大オーケストラと大ホールによる現代的で壮大な音響との共存と合一を目指し、そして見事に成功した精華のように感じられた。
おふたりのソリストも、合唱も、まさに「そのこと」のために相応しい歌いぶりだった。

NHKホールのような場所で、こういう内実をそなえた音楽が聴けるとは、正直思っていなかった。
何年か前、キャパ5000の国際フォーラム・ホールAで聴いた、コルボとローザンヌ室内管ほかによるフォーレのレクイエムの感動に匹敵する(と言っても言い過ぎではない)。

N響はちょうどいま会員席の継続時期で、いろいろと事情と理由があって継続をやめようかどうしようかと考えているところなんだけれど、今日これが聴けたのは本当に良かったと思う。

以下余談
デュリュフレのレクイエムというと、前世紀のフォーレのレクイエムの衣鉢を継ぐ存在のように思われていて、実際、選曲・曲順や採用された形式はかなり似通っているものの(「Hostias」がバリトン独唱で始まるとか、「ピエ・イエス」が女声ソロだとか)、実際に実演を聴いた印象はフォーレとはずいぶん異なる手触りに感じられたことは興味深かった。
「ディエス・イレ」(怒りの日)がない理由については、曲目解説には「…偉大なフォーレへの追従ではなく、死者を慰めたいという一心ゆえのことだ。」などと妙に断定的に書いてあるけれど、フランスには古来「ディエス・イレ」を含まない独自の「レクイエム」の伝統があって(これは金澤正剛さんの本の受け売り)、フォーレもデュリュフレもたまたまそれに従ったというだけのことなんじゃないかな。
#古くはジル(1668-1705)やカンプラ(1660-1744)、最近ではギィ・ロパルツ(1864-1955)やデザンクロ(1912-1971)のレクイエムにも「ディエス・イレ」は無い。

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