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2012.05.23

【聴いた】ジェラール・プーレ(Vn)、フォーレ協会

societe Faure du Japon, 20120522日本フォーレ協会第24回演奏会/フォーレとドビュッシー~ドビュッシー生誕150年記念(東京文化会館・小ホール)

G.フォーレ/
あけぼのOp.39-1
憂鬱Op.51-3
薔薇Op.51-4
 栗林朋子(Ms)、小坂圭太(Pf)
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番Op.13
 ジェラール・プーレ(Vn)、東誠三(Pf)
C.ドビュッシー/
クラリネットとピアノのための第1ラプソディ
 古澤裕治(Cl)、木村かをり(Pf)
12のエチュードより 組み合わされたアルペッジョのために、半音階のために、装飾音のために
 木村かをり(Pf)
ビリティスの歌
 栗林朋子(Ms)、小坂圭太(Pf)
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
 ジェラール・プーレ(Vn)、東誠三(Pf)

22日。
ほぼ毎年聴きに行っている、日本フォーレ協会の例会。
今回は、巨匠、ジェラール・プーレ(1938-)のヴァイオリンに尽きた。

近年とみに日本での演奏機会の多いプーレさんだけれど、私としたことがずいぶん久しぶりに聴いた気がする。
…完全に降参だ。
この人の音楽を今、東京で聴けるということがどんなにすごいことか、心底認識し直した。

とても今年74になる人には見えない。50台くらいに見える。
腕の衰えも全く無い。
ご本人にしてみれば、衰えるってどういうことですか?と無邪気に訊き返したくなるんじゃないかな、そんなことを言われたら。
プーレさんの中には、若々しく瑞々しい「音楽」がそのまま仕舞い込まれていて、プーレさんにとって演奏するというのは、ただそれを取り出すだけのことのように思える。

フォーレも素晴らしいが、なんといってもドビュッシーだ。
ジェラール氏の父、ヴァイオリニストで指揮者のガストン・プーレ(1892-1974)こそは、1917年、ドビュッシー自身のピアノでこのヴァイオリン・ソナタを初演した人物である。
既に末期の直腸癌に冒され、翌年世を去ることになるドビュッシーの、それがパリの聴衆への告別演奏となったとのことだ。
たったいま目の前で当のソナタを弾いていたのが、その本人のご子息であるという。…
「歴史」というものは、なにげなく、私たちのすぐそばに存在していることを、実感する。

前半のフォーレと後半のドビュッシー、それぞれにアンコール付きという贅沢。
「子守歌」(フォーレ)と、「美しい夕」(ドビュッシー)。
「ベルスーズ」、「ボーソワー」、と一言呟いて、おもむろに弱音器を付けてそっと弾き始める。
…呼吸することも忘れそうになりながら、聴き入った。

Gaston and Gerard Poulet

当日のプログラム冊子より、父ガストン・プーレ氏とジェラール・プーレ氏。
貴重な写真だと思う。

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