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2012.04.01

【聴いた】グリーン・レイSaxQ.

Green Ray SaxophoneQ. 20120330Green Ray Saxophone Quartet 1st Concert(DAC・スペースDo)

30日(金曜日)。
今年度最後に聴くコンサートは、グリーン・レイ・サクソフォンカルテット
この3月で国立音楽大学を卒業した3人と、4年生になる1人から成る、若いカルテットである。

ソプラノのあすみ嬢とは、話せば長いことながら音大入学前からの不思議な縁があって、これまでにも何度か演奏を聴かせていただく機会があった。
卒業を記念しての初リサイタルということで、駆けつけた次第。
曲目は、プログラムが品切れになってしまい貰えなかったので聞き覚えだが、以下の通り。
ぎりぎりで開演に間に合わず、1曲めが始まったところだった。

セビリア(アルベニス)
L'imprevu(P.M.デュボワ)
ヴォカリーズ(ラフマニノフ)
小四重奏曲(フランセ)
July(M.トーク)
ポギーとベスより(ガーシュウィン)
四重奏曲(F.シュミット)

今までも何度か聴いて知ってはいたが、既に学生カルテットという範疇を脱した4人相互の有機的な連関が出来上がりつつある。
落ち着いた好感の持てる響きながら、過去に聴いたときよりもダイナミックレインジの幅や色彩と語り口のバリエーションは一層広がったように感じた。
フランセでの、控えめにお洒落に作った1楽章とばりばりのスラップタンギングと超速テンポの3楽章の対比や、ポギーとベスでの非常にそれっぽいメロウ・トーンとイントネーションが印象的。

メインプロは、「難曲」シュミット。
これだけの曲を並べて、その上で最後がシュミットというのはまたエライことだ。
でも立派な演奏だった。
現時点でのチームの力と勢いをすべて投入し反映した音楽になっていたと思う。
この曲はそういう曲で、「難曲」ではあるけれど、聴く分には決して「難解」な音楽ではなく、真摯に取り組めば、取り組んだだけのことが必ず外に顕れる音楽で、だからこそ名曲なのだろう。
なかなか手がける機会はないだろうけれど、でもいつかまたもう一度聴きたいと思う。

演奏のことではないけれど、(4人で分担した)MCがグダグダになっちゃったのは、ちょっと…
「すごい」という言い回しがすごい多かったり(笑)したのは、愛嬌で済むけれど、「July」の日本語訳を間違えていたというのは(もし本当に間違えていたのなら)、笑い事じゃないよ。
曲名というのは、音符以外でその作品に関する第一の基本情報なんじゃないの?

(そういえば以前にも、自分たちでグダグダで聞くに堪えないようなMCを入れながら、あんまりそれについての反省のないアンサンブルの演奏会というのを見た(聴いた)ことがあるんだけど、今の若い人たちって、ああいうのが「良い」、と思ってやってるのかな?)

とにもかくにも、若い、まだ始まったばかりのカルテットのゼロ地点、逃げも隠れもない決然たるスタート地点の雄姿に、拍手。
これから、一介のプロフェッショナルとして、音楽というこの果てのない世界にどう斬り込み、走り抜けて行くのか、見守っていきたい。

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