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2012.04.22

【聴いた】カンブルラン読響、須川さんのイベール

YNSO, 20120421読売日本交響楽団 第548回名曲シリーズ(サントリーホール)

メシアン/ほほえみ
イベール/木管五重奏のための3つの小品
 Fl:倉田優、Ob:辻功、Cl:藤井洋子、Hn:松坂隼、Bn:井上俊次
同 /アルトサクソフォンと11の楽器のためのコンチェルティーノ・ダ・カメラ(室内小協奏曲)
 A.Sax:須川展也
フランク/交響曲
 指揮:シルヴァン・カンブルラン
 (コンサートマスター:小森谷巧)

読響のシーズン開幕は、常任指揮者カンブルランによるフランス音楽プロ。
私としては、たぶん5年ぶり位になる在京オケ定期での須川さんのイベールに注目してしまうが、全体としてカンブルラン=読響の充実した演奏に耳を奪われた。

1曲めのメシアンから、すばらしい繊細さと精妙な音色の移り変わりが聴けた。
モーツァルトの没後200年(1991年)を記念した、メシアン(1908-1992)のほとんど最後に近い作品だが、生涯の終わり近くに自らの作風のアンソロジーのようなこんなにわかりやすい小品(演奏時間約9分)を残していたことは、感慨深い。
メインプロのフランクは、力強さ・重厚さと流麗さのバランスが絶妙な、模範的な演奏といってよかったと思う。
楽譜の読み込みもきわめて深い。
私自身もこの曲、昨年演奏したばかりで、スコアは結構読んだ自負はあるけれど、それでもエッ、そんなこと書いてあったっけ?と思って、家に帰ってスコアを見直して納得、という箇所が幾つもあった。
故フルネ師以来、久々に納得の行くフランクを聴いた気分。
最近演奏機会の少ないこの曲だが、昨年秋のシティフィルに続いて、5月にも都響で演るし、再評価のきっかけになってくれるといいな。

真ん中の2曲はイベールの没後50年記念のプログラムだそうだが、「コンチェルティーノ・ダ・カメラ」はある意味イベールの最高傑作だからいいとして、なぜもう1曲が(わざわざ)木管五重奏曲なんだろうか。
せっかくだから、何かオーケストラ曲をとりあげていただきたかった。
一番有名な「寄港地」だとバランス上重すぎるということなら、「ディヴェルティスマン」とか、交響組曲「パリ」とか、「エリザベス朝組曲」とか、「モーツァルトを讃えて」とか、軽めでイベールらしい曲ってたくさんありますよ。
なんのためのオーケストラの定期演奏会なのか。
まあ、オケのお客さんにとってはもしかしたらほとんど聴いたことがないかもしれない、木管五重奏の音を楽しめる機会だったということで、肯定的に考えよう。

「コンチェルティーノ・ダ・カメラ」は、弦5部を20数人に増量した編成。
いかにも読響らしい弦の音の厚みが、このくらいの編成でも充分に出てきて、今までのこの曲の実演では無かったくらいゴージャスなサウンドとなり、大過なく終了。
それにしても大変な曲ではある。フルートの方など、3楽章というか2楽章後半に出てくる難しいパッセージを、ステージに出てくる直前までさらってるのが聞こえたし。
お疲れさまでした。

アンコールに「オブリビオン」(ピアソラ)を無伴奏でやっちゃったってところが、なんともさすがの須川さん。

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