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2012.04.16

【聴いた】アテナ。或いは、歴史は始まる

athena, 20120415サクソフォーン・カルテット・アテナ ファースト・リサイタル(トッパンホール)

D.スカルラッティ/ソナタ K.427、K.474、K.519
E.ボザ/アンダンテとスケルツォ
G.リゲティ/6つのバガテル
J.イベール/「物語」より 金の亀の番人、小さな白いロバ、机の下で
I.ゴトコフスキー/サクソフォン四重奏曲
 塩安真衣子(S.Sax)、江川良子(A.Sax)、冨岡祐子(T.Sax)、平賀美樹(B.Sax)

15日。
暖かい春の日曜日、大曲(「おおまがり」。神田川の流れが大きく曲がる場所なのでこの名がある)の凸版ホールにて、アテナのデビューリサイタル。
ウェブサイトのトップにも写真が載ってるけど、この印象的なチラシは実にたくさんのコンサートで見た(ご本人たち曰く、「シャンプーの広告」。笑)。

最後のゴトコフスキーを演奏し終わった瞬間の、4人のお顔が忘れられない。
あそこまで完全に「吐き出し尽くして」しまった顔というのは、人の一生の中でもそうそう見聞できるものではない。
そんなものを4人まとめて見てしまった幸運な聴衆である私たちは、孤独な共犯者の気分で喝采を贈る。
それにしても凄い集中力だった。
演奏時間30分を超えるゴトコフスキー(全6楽章の完全版だった)は、難攻不落の要塞のような音楽だが、今日ばかりは本当に隅々まで美しい、ヨーロッパ音楽の伝統そのものの塊として私たちの前に立ち現れた。
スカルラッティとイベールは原調。コダワリとセンシティビティが素晴らしい。
私がこんなことを言える立場じゃないんだが、何年か前のサクソフォンフェスティバルの小ホール企画でジャンジャンか何かを演ったアテナとは、メンバーは同じだけど最早全く別の団体ですね。

…この3週間ほどの間に、サクソフォンカルテットの実演、しかも若いチームのほぼデビューリサイタル、という公演ばかりを、4つも聴いた。
どれも本当に面白かったし、それぞれにそれぞれの個性と流儀と色彩を楽しんだ。
透明であたたかい桜、銀白色に輝くようなはやぶさに対して、明らかに寒色系の、完全燃焼した炎のような深みを備えたアテナ、とか。
4つコンプリートした方、ほかにいらっしゃいますか?(笑)

サクソフォンカルテットという世界の奥深さに改めて感嘆しつつ、そこに関わり続け、そして今まさにこうして新しい歴史が始まるのを目の当たりにできる幸運に感謝し、またちょっとだけ誇らしくも思った。
みんな頑張ってね。オレもシロートなりに頑張るからさ。

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