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2012.04.26

ドビュッシーのCDいくつか

EMI, TOGE12086-9

2月15日の発売なのでもう旧聞ではあるけれど、ドビュッシー(1862-1918)の生誕150年の今年、ドビュッシーの演奏史に残る名盤である、ジャン・マルティノン指揮フランス国立放送管弦楽団他によるドビュッシー管弦楽曲全集(EMI)が、SACDフォーマット(CDハイブリッド)で再発売された。
私たちサックス吹きにとっては、ジャン=マリー・ロンデックスによる「ラプソディ」の収録で有名なものである。

かつてLPレコード6枚組で売られていた、1973~74年録音のこの全集は、CD時代に入ってからだけでも何度も再発売されているが、EMIの同じシリーズのフランソワによるピアノ曲集の再発の折にもこのブログに書いたように、今回の音質改善は「革命的レベル」だと思う。
少しずつ聴いているところだけれど、LP、CDの時代を通じて、この録音にはこんな音が入っていたのか、と、最初に聴いてから35年も経って初めて気づくような、新鮮な驚きの連続。
アビイロードのエンジニアさん達、さすがの仕事してますなあ。

LPの時から、以前の発売のCDまで載っていた、丸山桂介・船山隆両氏によるライナーノートが無くなって、若いライターによる新しい解説文に差し替わってしまったのは、ちょっと残念だったが。
あの文章があってこその全集、というところもあったので、古いCDも手放さず残しておこうとは思う。

それにしても、私の世代のフランス音楽好きにとっては、この「マルティノンのドビュッシー」のサウンドに対する思い入れやある種の絶対的な存在価値というのは、一種特別のものがあると思う(わりと最近にもこんな記事を書いた)。
「クリュイタンスのラヴェル」、というのも似ているかもしれない。
そういう感覚が、世代の差を超えて受け入れられるのだとしたら嬉しいのだが。

翻って21世紀の今日、最も問題意識にみちたドビュッシー演奏を世に問うているのは、ドイツ人指揮者準・メルクルとフランス国立リヨン管弦楽団によるNaxosの録音だと私は思っているけれど、CD7枚におよぶその大部な録音も先日完結したばかり。
最後の第7集は、ピアノ、クラリネット、サクソフォン、ハープという独奏陣による協奏的作品集。

NAXOS, 8.572675

一部でも話題になったように、サクソフォンのソリストはアレクサンドル・ドワジーである。
他にもクラリネットがポール・メイエ、ピアノがジャン=イヴ・ティボーデと、Naxosらしからぬ(?)メジャーレーベル・アーティスト。
私としては、オーケストレーション上の問題がたぶんあるのだろう、どんな演奏を聴いても満足したためしのなかった「ピアノと管弦楽のための幻想曲」が、マルティノン盤以外で初めてまともなバランスで聴けたのが嬉しい。

2006年の初CD化の際に当ブログ(こちら)でご紹介したことのある、日本楽壇のフランス楽派の元祖ともいうべき安川加寿子(1922-1996)によるドビュッシーのピアノ曲全集(4枚組)も、値下げ再発売された(Victor)。

安川加寿子/ドビュッシー

この瑞々しくも格調高いドビュッシー録音が、昭和40年代の日本で制作されていたのだ。
歴史の遺物ではない、現代に生きるドビュッシーの演奏として、この機会にいまの人たちにも聴かれてほしいと願う。

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