2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フォト
無料ブログはココログ

« 【聴いた】スクロヴァチェフスキ読響、チラシのこと | トップページ | 【聴いた】ダウスゴー=NJP »

2012.03.15

斎藤広樹氏のリサイタル

20120223-29当ブログによくコメントをくださる、デファイエ門下の福岡在住のサクソフォニスト、「おとう」先生こと斎藤広樹氏が、この2月に地元九州で20年ぶりのソロリサイタルを開催された。

私も是非駆けつけたかったのだが、どうしても都合がつかず残念な思いをしていたところ、関係者の方のご配慮により、3公演の最終回の福岡リサイタルの録音を聴かせていただくことができた。
ありがとうございました。

斎藤広樹 サクソフォンリサイタル
(2012年2月29日 福岡市健康づくりセンター・あいれふホール)

R.シューマン/3つのロマンス
F.プーランク/オーボエソナタ
ハン・ジョン=フン/スクリーム
P.ヒンデミット/オーボエソナタ
H.ヴィラ=ロボス/ファンタジア
 斎藤恵(Pf)

ああっ、やっぱり会場で聴きたかった!
それでも、ホールの雰囲気たっぷりの録音に、会場の椅子に座って聴くかのように耳を傾けた。

全曲ソプラノ。
でも、ソプラノにありがちなぎこちない感じは皆無。
オーボエのレパートリーが多かったけれど、オーボエよりも丸っこい柔軟な音と、抑制された雰囲気が、オーボエでもなければ「サックス」でもないような、独自の魅力を感じさせた。
聞こえてくる音楽は、厳しくも高潔で、しかし暖かい。
それぞれのフレーズの尻尾が、青く澄んだ空の彼方に雲が流れて消えていくように、すーっと伸びていく。
そういえば斎藤先生は、フレーズの最後の処理の仕方の重要性ということを、くどいくらいに仰る方だった。
個人的に圧巻は、プーランクの最後。
激情と悲痛な叫びが、ピアノ共々、最後に真っ白な世界へと昇華してゆく様を、息を呑んで聴いた。
ヴィラ=ロボスの、今風にスマートじゃないあの熱さも、懐かしい。

こういう、人に媚びない、しかし言いようのない愛すべき貴重なものが後に残るようなサクソフォンの演奏は、なんだか久しぶりに聴いた気がする。
今は「大御所」と呼ばれるようになったベテランの先生方が、25~30年前、フランス帰りの若手奏者として盛んにリサイタルをされていたのを聴き歩いた頃を、思い出した。
あれを忘れちゃいけないな、と思った。
ことに私のような人間、私の世代の人間は、あの時代があったからこそ今こうして心豊かに生きていられるようなものなんだから。

聴かせていただき、ありがとうございました!

« 【聴いた】スクロヴァチェフスキ読響、チラシのこと | トップページ | 【聴いた】ダウスゴー=NJP »

サクソフォン」カテゴリの記事

コメント

恐縮します。
もったいないお言葉をありがとうございます。

これからも老体に鞭打って精一杯楽しみます。

ご無沙汰しています。
おとうは鹿児島公演を皮切りに,熊本・福岡と3公演のリサイタルを行いました。多くの弟子や仲間たちが増えました。
これこそが故・D.ドファイエ先生がおとうに託した遺言だと最近特に思います。
これからもおとうは九州を中心にサクソフォンの指導を通して音楽の素晴らしさや重要性を後生に伝えてくれるものと信じています。

鹿児島サクソフォン教育研究会
事務局:幸多でーす。

>おとう先生
わざわざのお越し、有難うございます。
老体などと仰らず、是非またリサイタルを企画してください。
今度は万難を排して聴きに行きます。

>SAX野郎さま
こちらこそご無沙汰です。
遺言…まさにそうだと思います。
私も頑張ろう、という、勇気をもらった感じがしました。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 【聴いた】スクロヴァチェフスキ読響、チラシのこと | トップページ | 【聴いた】ダウスゴー=NJP »