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2012.02.18

【聴いた】フランソワ=グザヴィエ・ロト、SWR響

SWR Sinfonieorchester, 20120217南西ドイツ放送交響楽団バーデン=バーデン&フライブルク(サントリーホール)

ラヴェル/ピアノ協奏曲(Pf:萩原麻未)
マーラー/交響曲第5番
 指揮:フランソワ=グザヴィエ・ロト

いまにも雪になりそうな冷たい雨の中、サントリーホールへ。
今年初の海外オケ。フランス人指揮者と、ドイツ放送響。
客入りはなかなか良い。最高ランクの席でも1万2千円と、海外オケにしては手の届きやすい値段のせいもあるだろう。

指揮者フランソワ=グザヴィエ・ロトは、何年か前のLFJで、レ・シエクルという室内オケを振っていたのを聴いたことがある。
東京国際フォーラムの、宴会場みたいな平土間の残響のないホールで、シャブリエの田園組曲とビゼーの交響曲という、ワタシ好みの曲目だった。
ドイツのオケでマーラーを聴くことになるとは思ってもいなかったな。

そのマーラー。
地味なオケだな、という第一印象は、時間を追うごとに変わっていって、第3楽章辺りでは完全に、面目を一新した。
こんなに伸びやかで無駄な力みのない、自然の息吹の延長のような、吹きゆく風のごとく爽やかで快いマーラーの響きは、聴いたことがない。
3楽章では、ホルンのトップ奏者が前に出てきて、指揮者の脇に譜面台を立てて(コンチェルトのように)立奏。こういうのは初めて見た。上手かった(見た目もちょいヴラトコヴィッチ似)。
4楽章、繊細でひそやかな、しかしミレーの晩年の絵のような不思議な明るさを湛えた音色で奏でられるアダージェットに、場内漆黒のような静けさを以て聴き入り、そして喜び舞い踊るフィナーレへ。
いやあ良かった。少々食傷気味だったマーラー5番という曲を、こんなに新鮮な気分で聴き終えたのは、実に久しぶりのことだ。
こういう音色で、マーラーだったら「巨人」や3番も聴いてみたい!

アンコールに、驚きのプロコフィエフ「ロミオとジュリエット」、より「騎士たちの踊り」。
テナーサックスのソロはファゴットで代奏、チェレスタは無し。…しかしなんでわざわざこの曲?

順番は前後するが1曲めのラヴェル。
ソロは天才・萩原麻未さん。
ジュネーブコンクールで優勝した時の本選曲だったそうで、完全に手の内に入った、やりたい放題のユニークなラヴェルだった。
もう指が回って回って仕方がないという感じで、オケが付いて行ききれないところも多々あった。ドイツのオケならではの不器用さというのもあると思う。これが日本のオケだとどうだろう。
アンコールに、サン=サーンスの「トッカータ(ピアノ協奏曲「エジプト風」のフィナーレによる)」。
これまた花火が炸裂するがごとき鮮やかさだった。

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