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2011.12.09

21世紀のヤマカズ…山田和樹日本フィル

JapanPhil, 20111209日本フィルハーモニー交響楽団 第636回定期演奏会(サントリーホール)

ドビュッシー/牧神の午後への前奏曲
モーツァルト/交響曲第31番「パリ」
ベルク/組曲「ルル」(Sp:林正子)
ラヴェル/ラ・ヴァルス
 指揮:山田和樹
 (コンサートマスター:木野雅之)

週の終わりの金曜日は、開演ぎりぎりにサントリーホールへ駆け込む。
今年最後の日フィル定期の指揮者は、2009年のブザンソン・コンクールの覇者にして、スイス・ロマンド管をはじめとする内外オケへの快進撃の続く新鋭、山田和樹くん(1979-)。
初めて聴いた(観た)。
圧倒的な印象!

舞台に現れたときの、まるで学生さんみたいなかわいらしい雰囲気は、演奏が始まると一変する。
物凄い瞬発力で華麗に円を描くようなその指揮ぶりは、20年前のデビュー当時の大野和士さんを彷彿とさせる。
最初の「牧神」から、テンポのメリハリをはっきり付けた、なおかつ今までにこの曲を振ったのを観たいろいろな指揮者の誰とも似ていない、独特の流儀に感心し、また驚いたものだけれど、後半はもっと凄かった。
硬さと柔らかさ、リズムと横の流れ、流動と停滞、混迷と決然、爆発と収縮など、様々な相異なる様相を目にも止まらぬ速さで解きほぐしてゆく棒が、「ラ・ヴァルス」という曲の、何重もの衣裳で覆い隠された本質を明らかにする。
ベルクが始まった瞬間の、馥郁たるひろがりを備えた弦の響きは、今までおよそ聴いたこともないようなもので、この曲の面目を一新するかのような感じさえした。
この音楽の退嬰的な雰囲気にまことにふさわしい、まとわりつくかのような蠱惑的な美声を披露したソプラノの林さんが、華を添えた。
サクソフォン(中村先生だった)がかなり大きめのバランスで気持ち良さそうに(時折サクソフォンコンチェルトかと見紛うほど)吹いていたのが印象的。

これは、完勝だ。
「ヤマカズ」というと私などにとっては、まずは山田一雄(1912-1991。奇しくも没後20年だ)なんだけれど、これからはもう間違いなく、山田和樹くんの時代であろうと思われる。
この年齢の指揮者だったら、健康であればあと50年以上は現役を続けることができる。
21世紀は彼の前に開かれている。

明日も聴きたいくらいだが、明日は紀尾井シンフォニエッタだ(笑)

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コンサート(2011年)」カテゴリの記事

コメント

12月のぶらあぼは、ヤマカズ氏の写真ばかりが目についた気がするのは、
気のせいでしょうか?(^_^;)
もう、それだけ引っ張りだこってことですよね!

私も聴きました。最高でしたね!オケが指揮者の楽器と化す様は圧巻でした。日本フィルも、若い優秀な管楽奏者が入ってきたのか、以前とは比べ物にならない合奏力でした。
ポストラザレフに一押しです。彼なら、日本フィル創立時のような、プログラムを甦らせることができそうです。

現実問題として、あらゆるオーケストラからオファーがある状況だと思いますね。
コバケンさんの愛弟子でもあることだし、ここはひとつ日フィルあたりとは是非関係を深めてほしいものです。
(某放送響の「副指揮者」などという、人を馬鹿にしたかのようなポストは受けてしまったようですが…断る訳にはいかなかったんだろうなあ、とは思いますが)

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