2011年の終わりに聴くCD
ということで早速、書いてみる。
2010~11年のマーラー・イヤーは、やはりこの曲に締めくくってもらいましょう。
交響曲第3番。
誰の指揮で聴こうか迷った末、ここはやっぱり、懐かしいガリー・ベルティーニとケルン放送響の全集(EMI)にご登場いただきましょう。
個人的には、苦難の多かったこの年は、フォーレの「レクイエム」の祈りとともに送りたい。
フォーレのレクイエムも誰のCDで聴くか迷う曲だけれど、定番のフルネ、コルボ、クリヴィヌ等を脇に見つつ、敢えて誰も選ばないような選択で、アンセルメ指揮スイス・ロマンド管ほかによる古い録音を(Decca原盤)。
スゼーのバリトンソロ最高。
Deccaらしい、古雅で聴きやすい音と、妙にリアルで生々しい合唱が面白い。
オーストラリアEloquence盤で、フォーレの管弦楽曲3つとのカップリング(「ペレアスとメリザンド」組曲、「ペネロペ」前奏曲、「マスクとベルガマスク」組曲)。
これがまた、今では聴くことのできない正調フランス風の音色で、貴重。
なにげにジャケットの絵はオリジナルLPの復刻だったりする。廉価盤らしからぬ洒落。
サクソフォン関係では、(過去記事で恐縮ですが)新井さんの「夕べの歌」と、大森さんの「ナイチンゲールとバラ」。
今年もいろいろな人がいろいろなCDを出したけれど、2011年を締めくくるには、広い意味で共通する「祈り」と「癒し」を託し持った、この2枚でしょう。
2枚とも発売は震災の前で、作ったご本人方は「祈り」だの「癒し」だのという安っぽい言葉など意識していなかったことと思う。
でも、そこにある特別な感情というものは、今こそ明らかになるべきものではあるまいか。
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