10月29日のこと(つづき)
先週の土曜日(10月29日)のつづき、というか、覚書き。忘れないうちに。
この日は、あと、昼と夜にコンサート予定(笑)
まずは次の目的地、初台へ。
東京都交響楽団 作曲家の肖像シリーズVol.84(東京オペラシティ・コンサートホール)
「レスピーギ」
「ベルファゴール」序曲
交響詩「ローマの噴水」
トッカータ~ピアノと管弦楽のための
野原みどり(Pf)
交響詩「ローマの松」
指揮:ロッセン・ゲルゴフ
(コンサートマスター:四方恭子)
もう18シーズンも継続を続けている、都響の作曲家シリーズ。
土曜日としては異例の早起きと、午前中のスリルに満ちた(笑)初見本番の反動か、頭の中がボーッとしてしまい、前半はほとんど集中できず。
ステージの真上に近い席なもんで、こういう大編成の曲目だと音がほとんど飽和してしまってよく聴きとれないということもある。
野原みどりさんのピアノに目を覚まさせられた。
この極めて珍しい作品を暗譜で、しかも自分で作った曲のように的確に弾く。
これで曲がもう少し短ければなお良かったんだが…(笑)
以後は快調に聴いた。
指揮者は先日(25日)に続いてやはり代役だが、若い(1981年生まれ)、キビキビした棒と流儀に好感。
R.プラネル/ロマンティック組曲
F.デュクリュック/ソナタ嬰ハ調
C.パスカル/ソナチネ
J.リュエフ/ソナタ
A.デザンクロ/プレリュード、カデンツァとフィナーレ
伊藤晃(A.Sax)、服部真理子(Pf)
夕方からはやはり京王沿線のsonoriumという会場で、尚美出身の若いサクソフォン奏者のリサイタルへ。
ごくふつうの(結構賑やかな)駅前商店街を歩いて行った先にある個人の邸宅の一部を、2階までぶち抜いて小コンサートができるスペースにした、という趣の場所だった。
椅子は80席ほど並んでいたが、最終的にはほぼ満席となった。
椅子が堅くて(クッションのない木の椅子)、コンサートを聴くために座るにはちと辛かった。
どれをとってもメインプロになるかもしれない、というくらいに気合いの入ったプログラムの並びだったけれど、演奏そのものもそれにふさわしい熱演。
ご本人的には、もう、やれることは全部やった、という思いだったんじゃないかしら。
それでも、余裕のない感じに陥らず、リリックで余分なストレスの無い音と語り口を最後まで保っていたのは良かった。
私の結構好きなタイプの音だ。
真理子先生のピアノは、相変わらずの超サックス的な(って何のことだ)素晴らしさと度量の大きさだった。
こういう人と一緒に演奏したらきっと、大船に乗った気分、てのを味わえるんだろうなあ。
終演後少しお話を伺ったら、会場の容積に比べて大きなピアノ(楽器)を気にされていたようだったが、満席の状態ではさほど鳴りすぎとは思わなかったし、小さな楽器を無理やり弾くよりはいいのではないかと。
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先日は伊藤のリサイタルにご来場頂きましてありがとうございました。
終演後にThunderさんから頂いたお言葉を本人に伝えたところ、とても喜んでおりました。
お忙しい中、本当にありがとうございました。
またお店にも遊びにいらしてくださいね。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
投稿: 野口 | 2011.11.07 18:54
コメントありがとうございます。
すみません、お店に行くのはいつも閉店間際なもんで、2階を物色しているうちに時間がなくなってしまうというパターンがほとんどです。
今度ぜひゆっくりお邪魔して、いろいろなお話をしたいですね。
投稿: Thunder | 2011.11.09 01:02