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2011.11.20

パリ管、さーし!

image - NHK Music Festival 2011NHK音楽祭2011-パリ管弦楽団演奏会(NHKホール)

メシアン/忘れられた捧げもの
シューマン/ピアノ協奏曲(Pf:ダン・タイ・ソン)
ストラヴィンスキー/バレエ音楽「ペトルーシュカ」
 指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

19日のつづき。
ますますひどくなった雨の中を、ずぶ濡れになりながらNHKホールへと移動。
NHK音楽祭の最終日、パリ管弦楽団4年ぶりの来日公演。

たいへん良かった。
私はパリ管は、1984年からこのかた、日本に来る度に最低一度ずつは聴いているけれど、こんなふうに完全に満足したのはバレンボイム治世の時代以来かもしれない。
最初の「忘れられた捧げもの」から、4年前より明らかにオーケストラの状態がいい。
弦のくっきりと輪郭の浮き出た鮮やかなサウンドと、全体のダイナミクスの見事な制御は、オケのランクが一気に2つくらい上がったような印象だ。
やっぱり指揮者が代わると変わるもんだなあ。
しかしパーヴォ・ヤルヴィという人はつくづく只者ではない。

シューマンのソリストは、ダン・タイ・ソン。
個人的な感想では、世界で一番音の美しいピアニスト、だと思っている。
ここ最近、岡田さんとか萩原さんとか、桁外れに素晴らしい日本人ピアニストを立て続けに聴いたばかりだったからか、以前ほどびっくりしなかったけれど、それにしてもこの美音には脱帽である。
いったいどうすればああいう音が出るんだろうか。普通のピアニストと何が違うんだろうか。実に不思議だ。ピアノを弾くという動作は、結局のところ鍵盤を押す速さと力という、それしかコントロール可能なものは無いはずだと思うんだけど。
アンコールに、ショパンのマズルカから1曲。瞑想のように情感深く、この広大な会場に響いた。

メインは「ペトルーシュカ」。
今回は1947年改訂版だったが、原典版は「1911年版」と呼ばれるとおり、この曲は今からちょうど100年前に初演された作品である。
その記念すべき年に、すばらしい演奏で聴けたことは嬉しい。
速めのテンポが、自らオケの集中感を増してゆく。縦割りのまとまりでない、自発性にみちた音楽の増殖と変容が、パリ管の真骨頂だ。
しかしこのNHKホールのような会場で、ここまで色彩感豊かにがんがん鳴るのだったら、サントリーとかで聴いたらいったいどうなってしまうんだろうか。
最後は、fffで終わるコンサート・ヴァージョンで、豁然と終演。大喝采。
アンコールは… あ、書くのはやめておきましょう。

いやあ良かった。
これからパリ管を聴かれる皆さん、今年のパリ管は期待できますよ~。

※注: 「さーし」とは、「素晴らしい」という意味の楽隊語(感嘆詞)。トロンボーン奏者がよく使うようである?

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