2024年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フォト
無料ブログはココログ

« キツネのCD、新着CD | トップページ | 土曜日はダブルヘッダー…プレヴィンN響 »

2011.10.15

土曜日はダブルヘッダー…メッツマッハー、NJP

NJP, 20111015新日本フィルハーモニー交響楽団 第484回定期演奏会(サントリーホール)

ベートーヴェン/序曲「レオノーレ」第3番
アイヴズ/ニューイングランドの3つの場所(オーケストラル・セット第1番)
ショスタコーヴィチ/交響曲第5番
 指揮:インゴ・メッツマッハー
 (コンサートマスター:豊嶋泰嗣)

週末のコンサートは行けなくなりやすいから、と土曜のトリフォニーシリーズからサントリーに鞍替えしたところなのに、今季のNJPサントリー定期は早速土曜日の昼間(笑)
うっかり横須賀線に乗って錦糸町に向かいたくなる。
しかも今日は昼・夜二本立てなのだが、まずは昼間の話。

ドイツの俊英メッツマッハー、NJP初客演後1年ではやくも再登場。
このことは、NJPとしても周到な準備の上でこの人を招聘している、ということを表している。
指揮者という職種は2~3年先までスケジュールが決まっているものなので、初客演のオーケストラで、来てみたら評判が良かったのでではもう一度、という呼び方だったら、次の登場は2~3年後以降になってしまうのが普通だからだ。
首席なんとか指揮者とか、そういう称号は特に無いけれど、そういう存在に近い指揮者として最初から遇している、ということだ。

メッツマッハーというと現代音楽のスペシャリスト、というイメージだけど、最初の「レオノーレ」では、ああ、この人やっぱり「ドイツの」指揮者だな、と実感した。
弦の奥行きとか、管セクションの統合された響きとか、NJPの音がドイツのオケみたいに変貌していた。
アイヴズでは一転して、メッツマッハーの本領発揮。
いかにもアイヴズらしい、冗談音楽のような脈絡のない音を積み重ねた混沌の中から、1本のメインメロディを鮮やかに浮かび上がらせるバランス感覚に、驚嘆。
アイヴズの2楽章が、むかし演奏したことのある「カントリー・バンド・マーチ」(吹奏楽曲)と全く同じ始まり方だったのが、興味深かった。

メインのショスタコ5番は、やり方としてはどちらかというと普通の演奏に近かったと思う。
初客演のマーラーの6番の時にも、そんなふうに感じた記憶がある。
それでも、このサウンドの安定感と集中力には、この人タダモノじゃない、と思わせる何かが確かにあった。

« キツネのCD、新着CD | トップページ | 土曜日はダブルヘッダー…プレヴィンN響 »

コンサート(2011年)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« キツネのCD、新着CD | トップページ | 土曜日はダブルヘッダー…プレヴィンN響 »