フォーレとドビュッシーの室内楽
JTアートホール室内楽シリーズ~No.361
ドビュッシー/チェロソナタ
フォーレ/ピアノ四重奏曲第1番
ドビュッシー/ヴァイオリンソナタ
フォーレ/ピアノ四重奏曲第2番
練木繁夫(Pf)、矢部達哉(Vn)、佐々木亮(Va)、毛利伯郎(Vc)
今日はこんなコンサートを聴いた。
職場のすぐ近所(虎ノ門のJT本社内)にある、256席の落ち着いた小ホールにて、大好きな曲を、信頼する数人の演奏家による室内楽で。
ある意味、自分が一番聴きたいと思う種類のコンサートだ。
練木さん(インディアナ大学教授)のピアノはすばらしい。
室内楽の演奏会でこの人の名前があったら、それだけで仕上がりについては何も心配要らないというものだ。
ドイツだろうがフランスだろうが、バロックだろうが現代曲だろうが、どんなスタイルでも的確に弾き分ける、百科全書のような人だ。
という訳で、最後までこれ以上ないほど純粋に楽しんだ一夜となった。
それにしても、矢部さんのドビュッシーの異常なまでの巧さ、というか完璧さは、いったい何なんだろうか。
フォーレのピアノ四重奏曲が2曲並ぶ演奏会はとても珍しい。
同じフォーレの、ピアノ五重奏曲2曲のプロより稀少だろうと思う。
第1番は私にとって、デザンクロのサクソフォン四重奏曲の直系の先祖のような音楽だし、第2番の中には、古今東西のあらゆる音楽作品の中で私の一番好きな箇所のひとつがある。
第1楽章の第一主題再現部を過ぎて、コーダに入る前に、二度めの展開部のような部分があるんだけど、そこ。
CDでも実演でも、そこを聴くのが本当に楽しみ。
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