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2011.09.14

マルティノンのマーラー3とベルク「ルル」

こんな演奏を今の時代に聴くことができるなんて、長生きはしてみるもんだ。

ジャン・マルティノン指揮フランス国立放送管弦楽団他による、マーラーの交響曲第3番とベルク「ルル」組曲の、2枚組ライブCD(Cascavelle)を入手。
マーラーは1973年10月、ベルクは1971年11月の収録。
マーラーの方は、このコンビによる世紀の名盤、EMIのドビュッシー管弦楽曲全集の収録の真っ只中の時期ではないか。

Cascavelle VEL3160

この音ですよ、この音!
自分が、30数年前にクラシック音楽というものをまともに聴き始めてこのかた、あのドビュッシー全集で聴ける70年代のフランス国立放送管弦楽団の音がどれほど好きだったかということを、改めて確認し直した。
ドビュッシーが好きというより(勿論好きだけど)、このオーケストラの音が好きだったんだな、たぶん。
そんな音色で奏でられるマーラー、しかも3番を、ワタシが気に入らない訳がない。
純粋にマーラーの演奏としても結構頑張っていて、1楽章ではさすがに苦労の跡が見えるけれど、楽章を追うごとに良くなって、最後の6楽章アダージョの輝かしさ、幸福感が炸裂するような明るさは他のどんな演奏よりも上だ、と言い切ってしまう。

ライブにしては録音がとても良く、会場ノイズもたいへん少ない。
この時代のフランスのライブ録音というと、2年くらい前に聴いたミュンシュ=パリ管の幻想交響曲ライブで、遠慮のない咳やらクシャミやらドアの開閉音がのべつまくなしに聞こえ続けることにほとほと閉口して以来、聴くのが怖かったんだが、これだったら全く問題なし。
おそらく何かノイズ除去処理をしているのだろう。

もう1曲、ベルクの「ルル」は、もしかしたらマーラー以上の聞き物かもしれない。
こんな楽譜、人間に演奏できるのか、と思うような複雑で錯綜したベルクのスコアが、作曲家=指揮者マルティノンの見事な解析力で、鮮やかに美しく、読み解かれる。

時折オーケストラの音群を突き抜けてはっきりと聞こえるサクソフォンの音は、これはダニエル・デファイエではないかと私は思うのだが、どうだろう。(「ルル」のオーケストラ編成にはアルトサクソフォン1が含まれる。)
あの、サクソフォンらしい「柔らかい音」、という一言では到底済まない響きの通り方、独特のヴィブラートは、直感的に「これはデファイエだろ、」と思わせるものがある。
識者の方々のご意見が聞きたいところです。

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コメント

残念ながらその録音は聴いたことがありませんが、レッスン中にリハーサルや、ルルの録音をしてきたという話を聞いた記憶があります。

ルルの本番中楽員は指揮者を見ずにステージの全裸の出演者ばかり見ていた。という笑い話をよくなさっていました。

きいてみたいです…(ToT)

いやー、舞台見てみたいですね(色々な意味で。笑)

ちなみにHMVに在庫があるようです。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/4171808

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