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2011.09.15

NJP、アルミンク

NJP, 20110915新日本フィルハーモニー交響楽団 第483回定期演奏会(サントリーホール)

ベートーヴェン/交響曲第1番
ワーグナー(ヘンク・デ・フリーヘル編)/ニーベルングの指環-オーケストラル・アドヴェンチャー
 指揮:クリスティアン・アルミンク
 (コンサートマスター:豊嶋泰嗣)

在京各オーケストラで次々と秋の楽季が開幕している。
今日は新日本フィル。

ずっと週末のトリフォニー会員だったのが、週末は予定が被りやすく特にここ最近はあまりにも行けないことが多かったので、今季よりサントリーの会員に鞍替え。
NJPの定期というと、ことアルミンクの登場の際は毎回必ずといっていいくらい得体の知れない(笑)現代曲がプログラムに入っていたものだったが、今季はなんだかおとなしい。
それでも、時々エスケッシュのヴァイオリン協奏曲みたいな光るものはあるけれど。

さて、新しい席で最初に聴いたのは、前半はベートーヴェンの1番。
後半は、演奏時間ノンストップの55分1曲にまとまった、「ニーベルングの指環」のオーケストラ・ハイライト。
言葉の最も正直な意味で、現代のベートーヴェンであり、現代のワーグナーでありました。
これ以上のものも、これ以下のものも必要はない。
いや、以上とか以下という言い方そのものが、何の意味もない。
これを聴いてどういうことを言うかで、その言った人が音楽について何を考えているか(あるいは考えていないか)をバラしてしまうという、鏡のような平明さを持った音楽だった。
感心しましたよ。
感動したか、と言われると、ちょっと留保だけれど。
というか、感動という心の動きというのは、実のところかなり始末に困る代物なんだなということが分かる。

ホルンソロは井手さん。
やっぱり上手いなあ。
終演後は真っ先に立たされていた。
あと、第2ティンパニがエキストラの読響OB菅原さんで、おおっ、と思ってしまった(第1は川瀬さん)。
菅原さんのティンパニって凄く独特だなあ、と改めて実感。

新日本フィルの客席は静かでいいですね。
お客さんが静かに集中して音楽を聴いている、という、ただそれだけの、言ってみりゃ当り前のことなんだけど、なんでそんな当り前のことがこんなに稀にしか成立しないんだろう。

CD, NJP2011

定期会員特典の非売品CDを受取る。
全てアルミンク指揮の定期演奏会ライブで、ベートーヴェン8番の1、3楽章、フランクの交響曲の1楽章、シューマンの2番の3、4楽章。
貰ったものに文句を言うのも何だが、しかしどうしてこういうコマ切れの収録の仕方をするかなあ。
別に1時間びっしり収録してくれなくてもいい、CD1枚に20~30分でも構わないから、1曲、ちゃんと収録してくれたほうが私としては嬉しいのだが。

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コンサート(2011年)」カテゴリの記事

コメント

『これを聴いてどういうことを言うかで、その言った人が音楽について何を考えているか(あるいは考えていないか)をバラしてしまうという、鏡のような平明さを持った音楽だった。』
言い得て妙ですね。

わたしの「ニーベルングの指輪」の感想は
『アルミンクの指揮はバランスよくまとめていたが、金管にはかなり自由に吹かせていた。新日本フィルの弱点ヴァイオリン群の響きの薄さを圧倒していた。その点は爽快な演奏。コンサート終了後の金管奏者たちの満足気な表情が印象的だった。』でした。

コメント有難うございます。
「爽快な」ワーグナーというご意見、深く同意します。

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