最近のサクソフォン新譜から
夏はコンサートがないので、CDをよく聴く。
買ったCDも、積みっ放しにならず、比較的すぐに聴ける。
例えばこんなの。
英国Saxophone Classicsの新譜。
同レーベルのアーティスティック・ディレクター、サラ・マーカムのソロアルバム。
マンチェスターのロイヤル・ノーザン音大(RNCM)と、米国マサチューセッツ大学アマースト校で学んだ方とのこと。
CD番号のCC4005というのは、先日ご紹介したオーティス・マーフィーの新譜の1番違いだ。
私がここ最近聴いたサクソフォンのCDの中で、おそらくもっとも感心した1枚。
なにかが飛び抜けて素晴らしいという訳でもないので、「もっとも素晴らしい1枚」とは敢えて言わないけれど、英国的中庸というものの美点の典型のような、音楽的な守備範囲の広さ、確実さと趣味の良さは、傾聴に値する。
実際、何度聴いても飽きないCDだ。
「ファジィバード・ソナタ」も入っているんだけど、全体に控えめな雰囲気の凄くエレガントな演奏で、驚いたり物足りなかったりする方もいるかもしれない。
でも、こういう演奏はやろうと思ってなかなかできるものではないし、このような良さというのは見過ごされがちだとも思うので、こうして1エントリ分まるまる使って特筆しておく次第である。
そもそもは、リチャード・ロドニー・ベネットの「Three Piece Suite」が収録されていることが、個人的には注目のきっかけだった。
これも期待どおり。
レファレンスというのは、こういう演奏であるべきだと思う。
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