バッハはむずかしい
バッハをさらってます。
昨日も今日も、夜遅くまで秘密練習。
しかしバッハは難しいですね。
なかなかサマにならないし、ノーミスで通らない(ちょっと油断するとすぐに総崩れになる)。
なんとなくできる、ということがない。出来るか出来ないかどっちか。
先週の土曜日(6日)にピアノ合わせをしてきた。
現地に着いたらスタジオのオーナーさんに「今、別の部屋でトルヴェールさんが練習してますよ」、と言われ、なぜかちょっと焦る。
合わせは、まあ、いろいろ微妙なところも多々ありましたが、とりあえずまだ日はあるので、と前向きに。
そういえば、こことのころたてつづけに演奏を聴いているN響コンマスの篠崎さん(マロさん)が、著書の中で面白いことを言っていた。
「バッハと現代音楽は似ている、どちらも音やリズムが人間の感情と関係なく進んでいくからだ」と。
よく、古典(ハイドンとかモーツァルトとかベートーヴェンとか、いわゆる「クラシック」)が苦手とか難しいと言うサックス吹きがいるけれど、それとは別種の難しさだと思う。
古典が難しい、と思うのは、単なる慣れの問題じゃないかと思っているけれど、バッハの難しさはそうじゃないでしょう。
あと2日。
第24回サクソフォーン発表会、皆さまよろしく。
« 8月7日、その2~N響吹奏楽 | トップページ | 第24回サクソフォーン発表会(追記あり) »
バッハは特別なんですね。やってみないとわからない世界です。またよらせていただきます。
投稿: サックス | 2011.08.10 09:45
Thunderさま
以前時折コメントさせて頂いたアマチュア合唱団員のyunnanです。Bachに取り組まれているのですね。ウラヤマシイです。
コーラスでも、Bachは、ピッチが正確でないと響かない和声、16分音符を正確に刻み続けた上で旋律としても流せなどと無理難題のメリスマの多用、正しいドイツ語の発音、等々、各声部譜面の字面を合わせるだけで四苦八苦です。
そして、それが合うだけでも、かなり美しい音が鳴ることは確かですし、アマチュアはそこまでできたら上出来として満足するしかないのかなぁと思います。
しかし、本当はそれをつきぬけたところにもっと凄い世界が開けていて、譜面に必死こいてる場合ではなく、いつかは、そこまで辿り着く音楽がしたい、と思う作曲家です。
「Bachの難しさ」という言葉に反応して、つい長文コメントしてしまいました。
ほんの一瞬もお気楽にできない曲に取り組むこと自体もBachの醍醐味ですね!
演奏の成功をお祈りしています。
投稿: yunnan | 2011.08.10 23:05
すべて終わって、先程帰ってきました。
ふう。
>サックス様
今回、ソロでバッハは生まれて初めてに近かったですが、やってみないと分からないことというのは数々あったと思っています。
>yunnan様
合唱でバッハというと、カンタータとか受難曲とかミサ曲ですよね。私たちにはほぼ縁のない世界で、そういうものに触れられるというのは本当に羨ましい。
それでも、感じる難しさの質については、かなり共通点がありそうで、そこがバッハたる所以なのでしょうね。
…これで暫くはバッハから遠ざかりますが、キツイのは承知の上で時々また戻ってきたい、戻ってこなければいけない、と感じています。
投稿: Thunder | 2011.08.12 02:00