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2011.06.10

本番の前の日は

Geidai Philharmonia, 20110610藝大定期第346回~藝大フィルハーモニア定期演奏会(東京藝術大学奏楽堂)

ドヴォルザーク/序曲「オセロ」
ショスタコーヴィチ/歌劇「カテリーナ・イズマイロヴァ」より 5つの間奏曲
プロコフィエフ/交響曲第7番
 指揮:広上淳一

自分の演奏会本番の前の日には、時間があればひとの演奏会を聴きに行くようにしている。

先日ある方に、(前日は)自分の練習はしないんですか?と聞かれた。
私はこう答えた。
練習(おさらい)をすると、必然的に自分の下手糞な演奏を自分で聞くことになるでしょ。
本番直前という段階では、それってかえってマイナスのような気がする。
だったら、他人がする良い演奏を聴いたほうがまだいい。

勿論、寸暇を惜しんで少しでも多く練習したほうが良い、という人もいるだろうし、そういう考え方を否定はしないけれど。

6月10日は結構いろいろな催しがあって、入場料の安かった(笑)これに目をつけていた。
2月以来の芸大奏楽堂。
開演5分前に当日券を買って入る。
藝大フィルハーモニア(東京藝術大学管弦楽研究部)とは、芸大オケとは呼ばれるけれど学生オケではなく、管弦楽研究部講師という職名で芸大に在籍するプロ演奏家によって組織される(公演毎に学生や他の教員も加わることがある)オーケストラである。
指揮が今回(なぜか、東京音大教授の)広上さんだし、広上さんとプロコの7番というのもまたいかにも似合いそうだし、いい演奏が聴けそうな予感がしていたけれど、まさに当たり!でした。
相当に丁寧でかつ「熱い」リハーサルを重ねたのであろうと思わせる演奏だった。
在京の常設プロオケと比べても、なんら聴き劣りしない。
とくに前半のような馴染みのない曲ほど、こういう生演奏で聴いてこそ価値がわかるというものだ。
広上さんの、長い指揮棒を縦横斜めに大きく使う、瞬発力と柔軟性に富んだ独特の振り方は、下地啓二先生の指揮ぶりと共通する印象がある。
そういえば風貌も何となく(笑)

芸大の奏楽堂というと今までの印象では音が散らばる傾向があったけれど、今日は客入りが良かったせいか、座った席が良かったのか、舞台背面のオルガンに蓋がされて全面反響板となっていたのが良かったのか、見ちがえるように聴きやすくまとまった音だった。

プロコフィエフの7番の最後は、初稿版(静かに終わるバージョン)だった。
アンコールとして、フィナーレの途中から、賑やかに終わる改訂版のほうで再び演奏。
ラザレフが日フィルでこの曲を演った時と同じパターンで聴けた。
こうして聴き比べると、改訂版のほうは「蛇足」という言葉の生きた用例だとつくづく思う。

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