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2011.06.23

小泉さんの「ファウスト」、そしてマルクス・グローのメッセージ

月曜日(20日)の話。
ここのところブログを書くのが間に合わない。
書きすぎなのかもしれないけど、かといって1日4~5行で終わるようなブログってのは自分のスタイルじゃないし。
だいたい、短い文章だったら時間をかけずに書けるかというと、そういうもんでもないんだよね。

TMSO, 20110620都響のAシリーズ(東京文化会館)定期。
開演に間に合わず、聴けたのはメインプロの「ファウスト交響曲」(リスト)のみ。

これは私の知らなかった曲で、敢えて予習せずに臨んだのだが。
なかなか面白い曲だった。リストという人はこんなに現代的な感覚とウェーベルンみたいな繊細さを駆使できる作曲家だったんだ。
しかし長い。
たぶん、聴き慣れれば許容範囲内の長さだろうとは思う。
楽しみにしていた(今季はあんまり出番がないのだ)小泉さんの指揮も、期待通り。
いかにも小泉さんの得意そうな曲で、縦横無尽というか快刀乱麻というか、通った場所を瓦礫ひとつ残さず整地してしまう重機のような、捌きっぷりの鮮やかさだった。
最初からずーっと後ろに控えていたテノール独唱(福井敬)と男声合唱(二期会)が、最後の最後5分くらいで壮麗なクライマックスを形づくる。

聴けなかった前半のソリスト、マルクス・グローの、「日本の皆様へのメッセージ」がロビーに置いてあった。
普通に震災被害へのお見舞の言葉かと思いきや、全く違う強烈なものだった。
都響サイト内でも公開されているので、是非読んでみてください。
なんという真摯な、勇気ある発言だろうか。
ここまではっきりと、理路を踏んで(感情的でなく)、私たち全員の問題として、確信と意志を以て「反原発」を語ったアーティストというのは、果たしていただろうか。

現世での栄華と享楽と引き換えに地獄へと堕ちる「ファウスト」の物語のプロットは、原子力をめぐる現代世界の状況と不気味なまでに似通っている。
自分も、もっと勇気を持たなきゃいけないな、と思った。
音楽とはそもそも、豊かな心とより良い世界の実現のためにあるのだから。

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