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2011.04.25

ハンヌ・リントゥ、再デビュー!

Tirasi110424東京都交響楽団 プロムナードコンサート#343(サントリーホール)

シベリウス/交響詩「タピオラ」
コルンゴルト/ヴァイオリン協奏曲(Vn:豊嶋泰嗣)
シベリウス/交響曲第5番
同 /交響詩「フィンランディア」
 指揮:ハンヌ・リントゥ
 (コンサートマスター:四方恭子)

日曜は、恒例青梅往復とか選挙とか、いろいろ。
昼間このコンサートに行くために、朝早くから動き回ることになった。

冒頭、震災の犠牲者のためにバッハ「アリア」の演奏と、黙祷。
開演。最初が「タピオラ」!
実質的にシベリウス最後の作品であるこの渋い渋い曲、実演にかかるだけでも感涙ものなのだが、人間の営みとは隔絶した威圧する大自然のような巨大さ(最後は謎めいた長和音で終わる)を実感させるような、怖いほどの集中に富んだ演奏に、1曲めから大拍手。
今回の指揮者(フィンランド人)ハンヌ・リントゥ、都響へは3年前の定期に既に登場しているけれど、そのときはあまり強い印象はなかった。
ソリストだった中村紘子おばさまの印象は強烈だったけれど(笑)
しかし今回は、自国の誇る作曲家シベリウスのプロを引っさげての、「再デビュー」、といってもいいくらいの鮮烈な舞台となった。
小泉さんみたいな、誤解のしようのない鮮やかなオーケストラ操縦術を持った人だ。

コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲は最近聴く機会の増えてきた曲だが、ソリストは体調不良とのことでキャンセルとなり、代役に新日本フィルコンマスの豊嶋さん。
さすがに譜面台は立てて弾いたけれど、急な代役にしてはまず文句なしの独奏で、お客さんは勿論オケのメンバーからも大きな喝采を浴びていた。
オケのコンマスがこれだけ弾けるんだったら、海外からヘンなソリストを呼ぶ意味は今の時代無くなってきますね。

休憩後はシベリウスの5番。
この曲もまた、これがメインプロでも良いくらいの盛り上がりだったが、凄かったのは最後の「フィンランディア」。
今まで聴いてきた「フィンランディア」は何だったんだろう、と思ってしまうほど、民族の怒り、意志、誇りをストレートにぶつけてくるかのような、壮大きわまりない音響と解釈に息を呑んだ。
なるほど、作曲された当時、宗主国ロシアが「愛国心を鼓舞しすぎる」ということでこの曲を演奏禁止とした理由が、はじめて実感を伴って理解できたと思った。
音楽って、本来「そういう力」を備えたものなのだ、と、改めて痛感…。

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