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2011.03.24

震災後初めて

久しぶりにコンサート会場に座る。
仕事を終えて、地下鉄に乗って会場に向かうのだが、なんだか自分のしていることじゃないみたいだ。
たったの2週間ぶりなのに。

都民芸術フェスティバル2011都民芸術フェスティバル2011 オーケストラ・シリーズ/新日本フィルハーモニー交響楽団(東京芸術劇場)

ベートーヴェン/「エグモント」序曲
グリーグ/ピアノ協奏曲(Pf:今川映美子)
ショスタコーヴィチ/交響曲第5番
 指揮:小泉和裕

毎年恒例の、「都民芸術フェスティバル」の在京8プロオケによる一連のコンサートシリーズの最後。
他の7オケは震災前に終わっていて、今日の新日本フィルだけが残っていたのだ。
開演前に、主催者の日演連の伊藤京子理事長が杖をついて舞台に現れて、挨拶と黙祷。
演奏会等大規模イヴェントの中止が相次いでいる中、敢えて予定通り実施することについては、内部でもかなり揉めた様子が窺える。
まあ、そうでしょうね。
でも、やる、と決めたことは胸を張ってやるべきだし、それについていちゃもんを付けることはして欲しくない。

演奏は凄く良かった。
渇きを癒された、という感じ。
いや、自分がこんなに渇いていたんだ、ということに、改めて気付かされた、というほうが正しいか。

小泉さんというと、指揮者としての実力は大変なものがある人ながら、昔からどうも地味というか、華がない、というイメージなんだけれど。
だから私だって、20年以上前から聴き続けていながら、この人の凄さに気付いたのはわりと最近のことだったりする訳だけど。
要はこの人、「音楽」だけしかない人なんだな。ほかの「飾り」がなんにもない。
だから一見地味というか、素っ気なく見えるんだな。

それにしても、小泉さんの真っ直ぐさと迷いの無さ、潔さと純粋さを、今日のこのシチュエーションほどに「力」として感じたことはかつてなかった。
今日の「エグモント」とショスタコーヴィチを、私は忘れないだろう。
グリーグを弾いたピアニストも、たいへん率直でいい演奏をしていたけれど、わりと丸っこい音で、大オーケストラをバックにコンチェルトをがんがん弾いて3階席まで音を飛ばしまくる、というタイプではないように思った。

アンコールは無しで、演奏終了後は比較的短時間で素っ気なく解散。
帰り際のロビーには、舞台衣装のままの楽員さんがたくさん現れて、募金箱を抱えて募金を呼びかけていた。
私も少しばかりお金を入れて帰る。
しばらくはこういう機会の度に募金をすることになりそうだ。

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コメント

はじめまして。
私もこの演奏会を聴きました。
こんな状況下ですから、演奏者の方々の音楽に対する真摯な思いがひしひしと伝わってきて、特に第3楽章には魂が震えました。
本当に大変な震災ですが、しばらくは邦人演奏家の活躍に期待したいところですね。

早速のコメント有り難うございます。
仰るとおりたいへんに集中した演奏で、ショスタコーヴィチの1楽章はあまりにストレート過ぎるような気もしたものの(小泉さんの音楽がピンとこない方というのは、そういうところがきっと原因なんだろうなあとちょっと思いました)、2楽章以降は近年ちょっと無いほどの感銘度だったと感じます。

よーし、私も、私のするべきことを頑張ってやろう、という気力を貰ったように思いました。

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