ハープ諸国めぐり
曲目はこちら。
東京文化会館のレクチャー・コンサートの一環で、演奏者自らがお話でつなぎながらのコンサートではあるけれど、曲目自体は現代日本を含む世界7ヶ国のハープのオリジナル作品による、たいへんに本格的なリサイタルだ。
決して喋り慣れているとはいえないけれど、とても誠実そうで分かりやすい話し声だった。
吉野さんといえば、コンチェルトのソリストや、オケ中のハープでは以前からよく聴いたけれど、ソロリサイタルは恥ずかしながら初めてだったのだが。
いやはや、とてつもない巧さでした。
発せられるすべての音、身体のすべての動きに隙がなく、全部が「音楽」になっている。
どれひとつの音をとっても、重さ、濃淡、方向性がすべて分かる。
世界をソロで渡る演奏家のポテンシャルの凄さを、まざまざと見たと思った。
勿論、吉野直子さんと言えば、私ごときがこんなところで今更の賛辞を並べずとも、最初から世界の超一流なんですけどね。
でも、いざこれだけ間近で実際に見てしまうと、何か書き立てたくもなるというものだ。
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