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2011.02.26

忘れられた作曲家…読響、シュポーア特集

image - YNSO, 20110225読売日本交響楽団 第501回定期演奏会(サントリーホール)

シューマン/「『ファウスト』からの情景」序曲
シュポーア/歌劇「ファウスト」序曲
同 /ヴァイオリン協奏曲第8番(Vn:神尾真由子)
同 /交響曲第3番
 指揮:ゲルト・アルブレヒト
 (コンサートマスター:デヴィッド・ノーラン)

25日は読響定期へ。

久々登場のアルブレヒトの指揮で、ルイ・シュポーア(1784-1859)という、ベートーヴェンの少し後の時代の珍しい作曲家の特集。
来月行けなくなった日本フィル定期のチケットをとある別の方に譲ったら、代りに戴いたのがこのチケットだったのだ。
という訳で、予備知識ゼロで聴くことになった。

序曲2曲を続けて終えたところで、アルブレヒト氏、客席に向かって、ステージ上に通訳を立ててひとしきり熱弁を振るう。
シュポーアは現在では忘れられているけれど、存命当時はたいへん有名だった、優れた作曲家だ、日本の皆さんも是非この素晴らしさに目を見開いて欲しい、みたいな。
とはいえ、いざ聴いてみると、確かに優れた作曲家なのかもしれないけれど、あまりにも19世紀当時のスタイルにすっぽりと嵌まっていて、今の耳で聴くと破綻が無さすぎて面白くない。
真由子ちゃんが暗譜で弾いたコンチェルトは、まるでフェルリングのエチュード(注:19世紀のオーボエのエチュードから編まれた、サクソフォンの上級者用の定番練習曲です)みたいな節回しだし、ベートーヴェンの「2番」のフィナーレとよく似た出だしの4楽章を持つシンフォニーは、言っちゃ悪いが、ベートーヴェンの劣化コピーかと思った。
忘れられるのには、残念ながら、忘れられるだけの理由はある。
ベートーヴェンのような、自分が生きた時代を超える音楽を書いた人の偉大さを、あらためて実感することとなった。

演奏は悪くなかった。
最初のシューマンは、久しぶりに聴く正調ドイツ流の重厚な響きでゾクッとしたし(こういう、レイヤーが何層も重なったような渋い音のシューマンを演る人は、最近いなくなった)、真由子ちゃんがアンコールで弾いたパガニーニのカプリース20番も、良かった。

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