「音の輪」の時間へ
今日は、アルフレッド・リード音の輪コンサート2011の結成式&初練習。
過去18年間にわたり、この季節の年中行事だった。
リード先生の没後、暫く中断していたが、5年ぶりの再開。
歩き親しんだ宮前平駅からの坂道を上って、会場の宮前文化センターへ。
いつもの顔、懐かしい顔、初参加の新しい人たち。
若い学生さんから、頭のすっかり白くなった(私もだ^^;)ベテラン、新日本フィルのW先生をはじめとする本業プロの方々まで。
5年も空いたとは信じられないような、親密な空気が戻ってくる。
楽譜が配られ、旧知の伊藤先生、音の輪卒業生(中~高生のときこの「音の輪」でフルートを吹いていた)のコバケイさんの指揮で、初見合奏。
リード先生の楽譜を初見で吹くのは(やったことはある曲ばかりだが、アルトで吹くのは数年~十数年ぶりなのでほぼ完全に忘れている)、目と耳とをフルに使うエキサイティングな作業である。
しかしまあみんな良く吹くこと!難曲「第3組曲」もアルメニアンダンス(全曲)も、インテンポでどんどん通す。
細かいところは多少アレだとしても、他の(普通の)バンドだったら何度も練習を重ねないと出てこないような、リード先生の肉声のようなサウンドが、あっという間に立ちあがってくる。
このバンドで、このメンバーで、リード先生の音楽をおもいきり吹くことのできる幸福を、改めて心の底から実感する。
年中行事のようにやっていた頃は、もしかしたら少し忘れていたような感覚かもしれない。
この先、リハーサルは月一ペースで、本番は5月4日。
この幸福感を忘れないよう、楽しみながら、味わいながらそれまでの時間を過ごしたい。
リード先生の好きだったシェイクスピアの「ハムレット」の中の、有名な科白がある。
「心をともなわぬ言葉が、どうして天に届こうぞ。」
願わくば、天国のリード先生に、私たちの音楽が届きますように。
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