これも年明け恒例?
ちょうど1週間の休みを抜けて、通常モードの生活が始まる。
仕事をしてると1週間は結構長いが、休んでいるとどうしてあっという間に過ぎるんだろうか。
夜は早速(笑)、コンサートへ。
藤井一興 ニューイヤーピアノリサイタル(東京文化会館・小ホール)
ドビュッシー/前奏曲集第1巻
ブーレーズ/ノタシオン
メシアン/コウライウグイス(「鳥のカタログ」第1巻より)
早川和子/溌
ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ
ドビュッシー/水に映る影(映像第1集より)、喜びの島
1月は3日に東京文化の大ホールに行くのが最近恒例になっているけれど、5日に小ホールで藤井さんを聴くというのも昨年と全く同じだ。
しかし今年はまた何というすごい曲目。
そして、何という物凄い演奏。ど真ん中ストレートの剛速球。
例えば「ノタシオン」はブーレーズの19とか20歳頃の作品だそうだが、原色光の火花が炸裂するような曲と演奏を聴いていると(いったいこれがどんなふうに楽譜に書いてあってどう読むのか、見当もつかない)、ドビュッシーの没後30年足らずで音楽はここまで窮められたかと、呆然とした気分になることだ。
最後の3曲、そしてアンコールの水の戯れ(ラヴェル)と月の光(ドビュッシー)では、藤井さんの指先から出てくる色彩と景色の千変万化に、陶然。
この人は、音高(音程)も強弱もリズムも、全部音色の変化だけで作っているかのように思えるほどだ。
「水の戯れ」なんて、本当に雨に濡れたガラス窓越しの景色が見えるかのよう。
「月の光」も、また。他の普通のピアニストの弾くこの曲が、蛍光灯の光に思えてくる。
おそれいりました。
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